バラガン フォルテ シロップ

バラガン フォルテ シロップは有効成分：酒石酸トリメプラジン（別名： アリメマジン Alimemazine）が配合された鎮静抗ヒスタミン薬です。

　ヒスタミンは、自己免疫機能のひとつとして私たちの体内で生成される自己免疫物質のひとつです。体中のほぼ全ての組織に存在する肥満細胞の中に格納されています。ところが、体内にアレルギーを引き起こす元となる花粉などのアレルゲンが侵入すると、アレルゲンに刺激された肥満細胞からヒスタミンが飛び出します。

　放出されたヒスタミンはH1受容体と結合して、その後、連鎖的なアレルギー症状を引き起こします。皮膚に起こるアレルギー症状では、発疹、じんましん、痒み、腫れなどがあります。

　 　酒石酸トリメプラジン（別名： アリメマジン Alimemazine）は、ヒスタミンH1受容体を遮断することで肥満細胞から放出されたヒスタミンとH1受容体が結合させません。そのため、血流増加に乗ってアレルギー物質が拡散することを防ぐのです。

　相当の量が脳に入るために、眠気などを引き起こすので鎮静抗ヒスタミン薬と呼ばれています。そのため、夜間に痒みが起きそうな場合では特に有効です。昼間は他の刺激などで気が付かない、または気に留めずにいられる痒みでも、夜になると気になってしまい眠れないといったことがよくありますので。

○本薬は眠気を引き起こすことがあります。眠気を感じた場合は車の運転や危険な機械作業はしないこと。お子様の場合、木登りや自転車などの遊びには注意して下さい。 ○アルコールとの併用はしないこと。
○本薬の服用により、横になった姿勢から起き上がる際にめまいやふらつきを感じることがあります。姿勢を変える際は、急に立ち上がったり姿勢を変えたりせずにゆっくりと行って下さい。特に夜に起き上がる場合には注意して下さい。めまいやふらつきを感じたら、無理をせずに気分がよくなるまで横になって休んで下さい。
○高用量で服用している場合、太陽光に対してお肌が敏感になる恐れがあります。直射日光に当たることは避けて下さい。
○高用量で服用した場合、白血球細胞の低下を起こす可能性があります。喉の痛みや、高熱などに注意してそのような兆候がある場合は医師に相談して下さい。
○目や皮膚、または異常に濃い尿や淡い便の黄変は黄疸の兆候の可能性があります。直ぐに医師に相談して下さい。

下記の場合の使用はできません。
○２最未満のお子様
○腎機能、肝機能が低下している場合
○てんかんの場合
○パーキンソン病の場合
○甲状腺機能低下の場合
○副腎の腫瘍（褐色細胞腫）がある場合
○重症筋無力症の場合
○前立腺肥大の場合
○角緑内障の既往歴がある場合
○授乳中の場合
○フェノチアジン薬（例：クロルプロマジン、プロクロルペラジンなど）に対するアレルギーがある場合

下記の場合は特に慎重に使用を進める必要があります。場合によっては使用できない場合もあります。事前に医師に下記の該当と詳細を伝えて下さい。
○高齢者（特に、寒暖の厳しい気候において）の場合
○便秘の場合
○排尿困難の場合
○心臓病の場合
○高用量の利尿治療薬の使用により血流量が低下している場合
○低カリウム症の場合

妊娠中または妊娠している可能性がある場合、本薬の使用による有益性が有害性を上回ると医師により判断された場合の限り使用すること。授乳中の使用はしないこと。やむを得ず使用する場合は、授乳を中止すること。