電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 高齢出産の母親は長生き⁈

高齢出産の母親は長生き⁈

米国で女性の初産の平均年齢は、教育の向上やキャリアなどもあり過去40年間に劇的に上昇しています。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の研究者による新しい調査によると、後で母親になることを選択した女性は、90代まで生きる機会を増やす可能性があることが分かりました。

この研究は、11月17日に米国公衆衛生公衆衛生誌に掲載された研究で、最初の出産時の年齢を長寿と比較した最初のものです。
研究者らは、出産時の女性の年齢とパリティ(女性が妊娠している回数)との間に90歳までの生存率との関連性を見出しました。

カリフォルニア大学サンディエゴ・スクールの家庭医学と公衆衛生学部の研究の主任著者であるアラジン・シャディアブ博士は、「25歳以上で初めて出産した女性が90歳まで生きる可能性が高いです。」と語りました。
「この調査結果は、出産が1度だけと比較して、2度〜4度の出産経験のある女性はまた、90歳まで生きる可能性が高いことを示しています。」

研究に参加した約20,000人のうち、54%の女性が90歳まで生きました。
参加者は、1991年に始まった女性の全国縦断調査である女性健康イニシアチブ(WHI)に参加しました。女性は21年後まで追跡調査されました。

この研究ではまた、90歳まで生きる女性は、大学卒業者である可能性が高く、既婚者で、収入が高く、肥満や慢性疾患歴をもっている可能性が低いのです。

「妊娠糖尿病や高血圧などの産科合併症のリスクは出産する母親の年齢とともに高くなるため、女性の妊娠を遅らせるべきではないと調査結果は示唆しています。全体的な健康状態が良好で、結果として寿命が延びる可能性が高いのです。」とシャディアブ博士は述べています。
「最初出産時が高齢である女性は社会的・経済的地位が高く、したがって、より長く生きる可能性も高いのです。」

シャディアブ博士は、どの社会的要因が、最初の出産と老後の年齢の関連性を長寿と説明できるかを決定するために、さらなる研究が必要であると述べました。
「私たちの調査結果には、公衆衛生への影響がいくつかあります。」
「この研究が、女性の将来の介入の目標を、自分の人生の先入観や家族計画の段階で特定し、長期的に女性の健康寿命を向上させる可能性のある目標を特定するのに役立つ基盤であることを願っています。」

(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-11-older-first-time-mothers-longer.html