電子タバコが歯周病や口臭、歯の汚れを引き起こす可能性を歯周病専門医が警告

いくら笑顔を見せても臭い息で誰かにキスするのはカッコ悪いので電子タバコはやめましょう。

これは、口腔衛生の専門家であるスヴェン・ボーンシュテット博士からのメッセージであり、若者たちに電子タバコが自分たちの外見だけでなく健康にも悪くそれが生涯にわたって与える影響について考えるよう促しています。

クイーンズランド大学の歯科上級講師であるボーンシュテット博士は、プロピレングリコールと植物性グリセリンを加熱して電子タバコを介して消費された場合、それらが人の歯に形成され、着色や唾液の減少を引き起こすと述べました。

「唾液は歯が持つ唯一の保護機能です。」

と彼は言います。

「唾液の量が減ると細菌が変わり、エナメル質が虫歯になりやすくなる可能性があります。」

甘い飲み物が電子タバコの影響を助長

電子タバコを使用しながら、味付きの乳飲料、エナジードリンク、ソフトドリンクなどの甘い飲み物を摂取すると、その影響はさらに悪化します。

ボーンシュテット博士は、口の渇きも電子タバコの一般的な副作用であり、口臭の原因となる可能性があると述べました。

「私たちは皆、素敵な笑顔が大好きです。特に若い人にとってはそうでしょう。」

と彼は言いました。

「電子タバコメーカーは、若者がターゲット層であることを認識しているのは明らかだと思います。なぜなら、ほとんどの電子タバコには若者にカッコイイと思わせ使用を促す『We Rock』などの文言が書かれているからです。」

「でも、笑顔が不健康だったり、虫歯があったり、口臭がひどいと、いくら笑顔でも臭い息で誰かにキスするのはカッコ悪いです。だから自分の将来をよく考えてください。」

電子タバコは公衆衛生上の脅威

健康専門家は、ニコチンの有無にかかわらず、電子タバコの影響を懸念しています。

最高保健責任者のジョン・ジェラード氏は、今年初めに発表したクイーンズランド州の健康に関する最初の報告書の中で、公衆衛生上の脅威として電子タバコの出現について警告しました。

報告書のデータによると、2022年の時点でクイーンズランド州の住民のほぼ5人に1人が何らかの段階で電子タバコを使ったことがあり、18歳～29歳の14.5％が、現在、電子タバコを吸っているそうです。

「2018年から2022年までの傾向に基づくと、現在の電子タバコの使用はこの期間に40％増加しました。」

と報告書では述べられています。

ゴールドコーストの歯周病専門医であるボーンシュテット博士は、電子タバコは感染リスクや口腔内細菌の質など「口腔環境全体」に影響を及ぼし、歯周病だけでなく癌のリスクも高めると述ベました。

「電子タバコは歯周病のリスクを高めます。」

と同氏は述べ、歯を取り囲み支えている歯肉や骨の感染症、そして、炎症について言及しました。

「年齢を重ねるにつれて、歯を健康に保つ上で、歯周病予防の重要性が増します。」

「歯周病できれいな歯を失ってしまったら、それはとても悲しいことだと思います。」

同氏は若者に対し、電子タバコには手を出さないように呼びかけました。

ボーンシュテット博士はクイーンズランド州の最高歯科責任者であるマーク・ブラウン医師の支持を受けており、電子タバコはそれを使用する人の歯に影響を与え、ひいては自尊心にも影響を与える可能性があると述べました。

「喫煙や電子タバコを使用する場合は、定期的に歯医者に行くことが非常に重要です。」

とブラウン医師は言います。

「彼らには定期的な口腔内の健康と口腔がんの検査が行われることになります。」

健康専門家は、電子タバコをやめたい人は誰でも政府機関（Quit line13 78 48）に連絡するよう推奨しています。

【以下のリンクより引用】

ABC News

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