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虫垂の痛みの見分け方

体のあらゆる機能のなかで、現代医学で未だ混乱しがちなものが一つあります。
それは、虫垂です。

この2~4インチ程の芋虫の形をした臓器は、無くても生きていくことが可能です。
しかし、これが感染したり破裂すると虫垂炎を引き起こし、問題になります。
この場合直ちに医師の診察を受ける必要があると、一般外科医のウィリアム・オーブリエン医師は言います。

「虫垂炎は深刻な症状である」と彼は言い、「また、必ず緊急の処置を要する」と述べています。


<リスクの有無を見分けるには?>
オーブリエン医師は、誰しもが一生のうちに虫垂炎を発症する7%程度の低いリスクを抱えていると言います。
しかし、これは10~19歳の子供に最もよく起こります。
実際、虫垂炎は子供に緊急外科手術が行われる最もよくある原因です。

虫垂炎は遺伝的ではなく、また人にうつることもありません。
しかし、発症リスクを低下させたり、予防する方法は無いと言います。


<どのようにして虫垂が感染するのか?>
虫垂の閉塞によって感染が引き起こされると、オーブリエン医師は説明します。
閉塞は次のようなものによって起こります:

  • 炎症
  • 細菌
  • ウイルス
  • 排泄物の硬化
  • 寄生虫
  • 肥大組織
  • 潰瘍
  • 腹部裂傷

治療しないままでいると、感染は虫垂の破裂を引き起こします。
これにより感染が拡大し、腹部内膜の炎症を引き起こすことがあります。

<注意すべき兆候>
幸いなことに、虫垂炎の症状はすぐに、通常24時間以内に表れます。
症状の発症後4~48時間の間に兆候が見られます。

お腹の右下部分(妊婦の場合は、お腹の右上部)に痛みがある、もしくは痛みが悪化した場合は、
直ちに病院の救急科に行くか、医師に電話して下さい。

以下の症状を併発している場合は、特に医師の診察を受けることが大切です。
  • 発熱
  • 吐き気や嘔吐による食欲低下
  • エネルギー不足
  • ガスによるお腹の張り

虫垂炎の症状には別の疾患と似たものがあります。
そのため、医師の診断を受ける事が大切であると、オーブリエン医師は言います。

虫垂炎の症状は、以下のような疾患の症状と似ていることがあります。

  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎
  • 胆嚢疾患
  • 尿路感染症
  • 骨盤内炎症性疾患
  • 胃疾患
  • 腸閉塞

<虫垂炎の診断方法>
虫垂炎を特定するための血液検査は存在しません。
血液サンプルが白血球数の増加を示した場合は、感染があることを意味します。

また、医師により腹部もしくは骨盤のCTスキャンもしくはX線検査を行うように指示されることがあります。
子供の場合、通常医師は超音波検査によって虫垂炎の診断を下します。

<治療方法>
虫垂炎は、2種類の治療方法があります。

症状がそこまで重度ではない場合、医師により抗生物質が処方されることがあります。
しかし、虫垂炎はほとんどの場合虫垂を摘出するための外科手術(虫垂切除術)を要します。

虫垂が破裂していない場合、医師がへそ部分に小さな切れ目を入れて除去することがあります。
この方法は患者の年齢に関わらず効果的です。
回復には通常2~4週間かかります。

虫垂破裂がある場合、通常回復に長い時間を要します。
外科医は腹部に拡大した感染を全て除去しますが、これは一般的にへそ部分の小さな切れ目からカメラを挿入して行われます。

結論として、虫垂炎のような兆候に気付いたらためらわずに医師の診察を受けるべきであると、オーブリエン医師は述べています。

「虫垂炎を早期発見できれば、治療効果も高くなります。」と彼は言いました。

出典: 2019年11月12日更新 health essentials『How to Tell If That Pain Is Your Appendix』(2019年11月13日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/how-to-tell-if-that-pain-is-your-appendix/