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腸管免疫細胞と緑内障による目の損傷との間に関連性が見つかる

中国の電子科学技術大学の医学者のチームは陸軍医科大学の同僚および蘆州母子保健病院の同僚と協力し、腸内の免疫細胞と緑内障による網膜の損傷との関連性について発見しました。

Science Translational Medicine誌に報告された研究において、同グループは『CD4+ T細胞』と『タンパク質インテグリンβ7』の挙動を分析しました。

緑内障は失明の主な原因の 1 つであり、治療法はありませんが、緑内障が引き起こす損傷を遅らせるという治療法はあります。

緑内障は網膜や視神経の神経節細胞が損傷した状態です。 ほとんどの治療法では、緑内障の症状のひとつである眼圧を下げることで効果があります。

これまでの研究では、T細胞が緑内障によって引き起こされる損傷に関与している可能性が高いことが示唆されていますが、これまでその原因はほとんどは謎のままでした。

この新しい研究において、研究チームは『CD4+ T細胞』がこの病気に関与している可能性について探りました。

彼らはまず、519 人の緑内障患者の血液サンプルを検査し、『CD4+ T 細胞』のレベルが高い人ほど目へのダメージが大きいことを発見しました。

マウスの『CD4+ T 細胞』は腸内でインテグリンβ7 を発現します。

これは ITGB7 遺伝子によってコードされるタンパク質です。

彼らはまた、『CD4+ T細胞』が、インテグリンβ7を使用して網膜に接触し、血液を介して輸送されるときに網膜神経節細胞を攻撃できるように腸内で再プログラムされていることも発見しました。

『CD4+ T細胞』と緑内障損傷との関連をさらに詳しく知るために、研究チームは、細胞が『MAdCAM-1』として知られるタンパク質と相互作用するのを防ぐ抗体をテストマウスに投与しました。これにより、目の炎症と網膜への損傷が減少しました。

この研究では、腸管免疫細胞と緑内障損傷との関連に加えて、緑内障などの疾患において免疫系が果たす役割も強調していると研究者らは結論付けています。



【以下のリンクより引用】

Association found between gut immune cells and eye damage from glaucoma

Medical Xpress

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