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脳卒中は若い年齢でも起こり得る

映画監督ジョン・シングルトン(51歳)の家族の声明によると、彼は4月17日月曜日に死亡し、裁判所への提出書類には「重大な脳卒中」が原因でであると記述されていたといいます。

シングルトンは、アカデミー賞の最優秀監督賞にノミネートされた最初の黒人映画製作者であり、「ボーイズ'ン・ザ・フッド」や「ポエティック・ジャスティス」などの映画がよく知られています。

3月には、52歳の俳優ルーク・ペリーが「深刻な脳卒中」により死亡しています。

米国脳卒中協会によると、脳卒中は米国の成人の5番目の死亡原因であり、身体障害の主な原因となっています。
それでも、シングルトンとペリーの死はハリウッド界や大衆を驚かせ、脳卒中は比較的若い年齢でも起こり得ることを知らしめました。


-  脳卒中は若い年齢でも起こることがある
「脳卒中は高齢者に起こることが多いが、高齢者だけの病気ではない」と、米国脳卒中協会諮問委員会の委員長であるMitchell S.V. Elkind氏は言います。
「米国では若年層の脳卒中発症率が上昇しているという証拠があり、これにはさらなる研究が必要です。」

2017年の調査では、2003年から2012年にかけて、35〜44歳の成人の虚血性脳卒中後の入院率が男性で41.5%、女性で30%増加したことが示されました。
研究者らはまた、後に虚血性脳卒中で入院した男女におけるリスク因子がほぼ倍増していることを見出しました。

虚血性脳卒中は、血栓やプラークが脳に血液を運ぶ血管を塞ぎ、酸素の運搬を妨げることで発生します。
また脳卒中は、血管が破れ、脳内や脳の周囲に血液が溢れることで腫れや圧迫を引き起こし、脳組織に損傷を与えることで出血性となることがあります。

米国脳卒中協会によれば、虚血性脳卒中は全脳卒中の約87%を占ており、危険因子を理解することが重要になります。


- 危険因子
危険因子は、修正可能または治療や改善が可能なものと、修正不可能または患者の管理下にないものの2つのカテゴリーに分類されます。

米国脳卒中協会によれば、修正可能な危険因子の中では、高血圧が脳卒中の最大の脅威となっています。
その他の修正可能な危険因子には、喫煙や糖尿病、飽和脂肪酸の多い食事、高コレステロール、身体的不活発、肥満があります。

修正不可能な危険因子には、年齢、性別、人種などがあります。
女性は男性よりも、アフリカ系アメリカ人は白人よりもリスクが高いことが知られています。


- 初期兆候
協会はまた、病気を早期発見することの重要性を指摘しています。

協会は脳卒中の初期兆候の特定には、FASTの頭文字の使用を推奨しています。
もし顔が垂れ下がり(Face drooping)、腕に力が入らず(Arm weakness)、発話の困難がある場合、それが119番に電話をかけるタイミング(Time to call)となります。

その他の症状には、突然の足のしびれや混乱、視力低下、めまいやバランス感覚の喪失、激しい頭痛があります。

出典:2019年4月29日更新 CNN Health 『John Singleton's case highlights that strokes can happen at young age』(2019年4月30日に利用)
https://edition.cnn.com/2019/04/29/health/singleton-stroke-explainer/index.html