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空気中の花粉がSARS-CoV-2の蔓延を助長する

高濃度の花粉とCOVID-19の相関関係

高濃度の空中花粉と、COVID-19の原因となるウイルスであるSARS-CoV-2の高感染率には相関関係があるようだ。新しいコンピュータモデルは、木からの花粉が屋外に集まった群衆の中でウイルスの感染を促進する可能性があることを示唆する。しかし、これが発生する可能性があるという直接的な証拠は現在ない。

物理的距離と花粉の拡散

2人の物理学者は、COVID-19の蔓延の抑制に設定された物理的距離の規則は、木や草などの主要な花粉源の近くで、屋外で活動を行う人々には不十分である可能性があると主張しています。風速が時速4 kmで、それぞれが少なくとも2メートル離れて立っている近くの群衆を介して柳の木から花粉が広がることをモデル化しました。

花粉とCOVID-19感染のリスク

研究者たちは、唾液の液滴は比較的重く、急速に蒸発するのに対し、花粉粒は水分をほとんど含まず、軽く、数十キロメートルも移動できると指摘しています。彼らは花粉症シーズン中の集会を避けるよう呼びかけ、花粉とウイルスのリスクに注意する必要性を強調しました。

花粉が免疫に及ぼす影響

一部の研究では、花粉がRNAウイルスを運ぶ可能性があることが示唆されています。また、花粉が人の気道での抗ウイルス分子の生成を減らし、それがウイルス感染に対する感受性を高める可能性があることが示されています。しかし、これらの仮説を確証するには、さらなる研究が必要です。

花粉症等のアレルギー薬としてはアレグラ等既存薬もありますが、この研究により、花粉とCOVID-19の関係性についての理解が深まり、効果的な予防策や対策が開発されることが期待されます。

【参照記事】

Can airborne pollen help spread SARS-CoV-2?

Medical News Today

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