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穀物繊維の摂取で大腸がんを克服?

ハーバード大学医学部の新しい研究によると、大腸がんの診断後に穀物繊維を多く含む食事を摂取したり、繊維の摂取量を増やすことで、病気で亡くなる可能性が低下するといいます。

JAMA腫瘍学ジャーナル(journal JAMA Oncology)で発表された研究では、食事調査を完了し、結腸がんと診断された成人1,575人に関するデータを調べました。
研究者らは、被験者の半数を少なくとも8年間追跡しました。
追跡期間中773人が死亡し、内174人が結腸がんおよび直腸がんによるものでした。

この研究の最も少ない繊維摂取量と比較して、繊維摂取量が5グラム増えるごとに、研究期間中の大腸がん(結腸直腸がん)による死亡率が22%低下、全体の死亡率が14%低下しました。

病気の診断後、より多くの繊維を含む食事に変更することもまた、生存率と関連していました。
大腸がんの診断後、食事に繊維を5グラム追加する毎に、研究中の大腸がんによる死亡率が18%低下、全体の死亡率が14%低下しました。

しかし、果実繊維は、がんや他の原因による死亡率低下には関連していないようでした。

同研究の上席執筆者であるAndrew Chan博士は、次のように述べています。
「大腸がんの診断後に食物繊維を多く摂取することは、大腸がんによる死亡リスクの低下と関連しています。これは診断前に摂取していた繊維の量とは無関係のようです。」

「全粒穀物を多く含む穀物繊維や食品には、大腸がんによる死亡リスクの最も顕著な低下との関連が見られました。」

出典:2017年11月9日更新『Eating cereal fibre increases chances of surviving colon cancer』Health Spectator UK(2019年4月23日に利用)
https://health.spectator.co.uk/eating-cereal-fibre-increases-chances-of-surviving-colon-cancer/