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JapanRx / 研究によると、筋肉と体脂肪は思考の柔軟性と関連している可能性がある

研究によると、筋肉と体脂肪は思考の柔軟性と関連している可能性がある

新しい研究では、筋肉が少なく体脂肪が多いと、年を取るにつれて思考の柔軟性に悪影響が出る可能性が示唆されています。

この研究は、この研究は、アイオワ州立大学食品科学および人間栄養学学部の助教授であるAuriel Willette氏と、神経科学学部の博士課程学生であるBrandon Klinedinst氏によって実施されました。
二人は、除脂肪体重と腹部脂肪、皮下脂肪の直接測定値、および6年間にわたる流動性知能の変化の関係を調べました。

「流動性知能」という概念は、柔軟に考え推論する能力を指し、心理学者のRaymond Cattellおよび彼の学生であるJohn Hornによってはじめて使用されました。

WilletteとKlinedinstは、英国のバイオバンクに登録された4,000人以上の中年期から高齢期にある男女のデータを使用したところ、中央値の脂肪が多い人は、年を重ねるにつれて流動性知能が悪化したことを見出しました。
この結果は、暦年齢や教育レベル、社会経済的地位の影響を受けていなかったものの、生物学的年齢、すなわち脂肪と筋肉の量の影響をかなり受けていました。

脂肪もしくは筋肉、および流動性知能の関連はまた、免疫系活動の変化にも影響される可能性があります。
過去の研究では、肥満度指数(BMI)が高い人は血液中の免疫系活動が多く、これが脳内の免疫系を活性化し、認知を妨げる可能性があることが示されています。
しかし、
脂肪や筋肉、もしくはこの両方のどれが免疫系を活性化させるかについては、まだ明らかになっていません。

新しく見つかったこの関連がアルツハイマー病リスクを高める可能性に関して、Klinedinstは更なる研究が必要であると述べています。

人は通常、中年期に入ると脂肪が増え、筋肉が落ち始めますが、研究者らは、運動や健康的な食事によって流動性知能を良好に保つことを推奨しています。
Klinedinstは、男性よりも通常筋肉量が少ない中年女性に対し、筋肉トレーニングを行うことを提案しています。

「ある程度健康的な食事をとり、時々早歩きを行っていれば、思考の機敏さを保つ上で役立つかもしれません。」

出典 2020年1月1日更新 Asia one『Muscle and body fat may be linked to flexibility in thinking: Study』(2020年1月6日に利用)
https://www.asiaone.com/lifestyle/muscle-and-body-fat-may-be-linked-flexibility-thinking-study