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片頭痛患者に希望はあるのか?

片頭痛は、日常生活に支障をきたします。
激しい頭痛が繰り返し起きたり、仕事能力に支障がでたり、特に照明や騒音が多い場合に影響が出ることがあります。

ステファン・シルバースタイン氏はニューヨークタイムズへの取材に対し、推定にによると米国では4,700万人が片頭痛を患い、内600万人が慢性症状を罹患し、月平均15日間頭痛が発症していると述べています。
彼は、ジェファーソン頭痛センターのディレクター、およびトーマス・ジェファーソン大学で神経学者を務めています。

片頭痛があるとアブセンティズム(欠勤や休職、遅刻早退)やプレゼンティズム(出勤していてもパフォーマンスが上がらない)が起こる、すなわち職場で効率的に働くことができなくなることがある為、雇用主にも悪影響があります。
アメリカンエクスプレスの元グローバルメディカルディレクターであるワイン・バートン氏によると、米国企業は、直接的な医療関連費として110億ドル、極度の頭痛による間接的な費用として110億ドルを費やしているといいます。

しかし、何百万人もの片頭痛患者に朗報があります。
医学の進歩により、頭痛発作を予防したり軽減するように設計された薬や、頭痛緩和に役立つ可能性のあるウェアラブル装置が登場しています。

「今こそ片頭痛の汚名を返上し、患者に効果的な治療法を提供する時です。」と、スコッツデールにあるメイヨークリニックの神経科医であるデビッド・ディックは言います。
「片頭痛患者は嘘をついていたり、仕事から抜け出そうとしている弱い人ではないのです。」

現状、食品医薬局(FDA)の承認を受けた頭痛治療に使用できる経口薬は4種類存在します。
この薬は、抗けいれん約やベータ遮断薬のカテゴリーに分類されます。

他の薬の選択肢としては、gepant系薬剤と呼ばれる新しい分類の化合物があります。
とある研究では、この経口薬を50mg服用すると、痛みやその他片頭痛症状を効果的に軽減できることが示されました。

薬を用いない治療を試したい人にも、方法はあります。
慢性片頭痛患者は、ボトックス注射を受けることで、片頭痛症状を管理できるかもしれません。

激しい頭痛を治療するその他の選択肢としては、Theranica社が提供するNerivio Migraと呼ばれる腕章があります。
この装置はスマートフォンに設読することで、弱い電気パルスを皮膚に送ります。

シルバースタイン氏は、こうした薬や片頭痛治療を行う前に、まずは医師の診察を受ける必要があると述べています。
問題を一人で解決できる、もしくはそうすべきだと考えたために、薬の乱用が起きた症例が存在します。

出典 2020年1月7日更新 Medical Daily『Is There Hope For Migraine Sufferers?』(2020年1月13日に利用)
https://www.medicaldaily.com/there-hope-migraine-sufferers-448044