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炎症性腸疾患を改善する食事

臨床消化器病学ジャーナル(Journal of Clinical Gastroenterology)に掲載された研究によると、子どもの2種類の主要な炎症性腸疾患を、食事の身で治療することができるといいます。

シアトル小児病院で行われたこの研究では、12週間の研究期間中、クローン病または潰瘍性大腸炎を患う患者が、唯一の治療介入として特定炭水化物食と呼ばれる食事療法を実践しました。
この食事では穀物や加工食品、砂糖(蜂蜜以外)、多量の乳製品が排除され、代わりに野菜や果物、肉やナッツが多く含まれていました。

12週間後、研究を完了した小児患者の10人に8人が、食事療法のみでクローン病や潰瘍性大腸炎の臨床的寛解を示しました。

過敏性腸疾患の一種であるクローン病の一般的な症状には、けいれんや下痢、貧血、体重減少、激しい腹痛などがあります。
これまでは、抗炎症薬と免疫抑制薬が唯一の治療選択肢であると考えられてきました。場合によっては手術が必要となります。

シアトル小児病院の消化器科医であり、この調査を主導したデイビッド・サスキンド医師は次のように述べています。
「この結果は、炎症性腸疾患を患う子どもに対する治療の選択方法の枠組みを変えるものです。」

「何十年もの間、医学界では食事方法は問題ではなく、疾患に影響することは無いと言われてきました。
今では、食事が疾患に強い影響を与えることが分かっています。食事療法は効果的であり、現在これは実証されています。」

特定炭水化物食は炎症性腸疾患の治療法として長い間宣伝されてきましたが、これを裏付ける証拠はあまり多くありません。

出典:2017年1月3日更新 Health Spectator UK 『Inflammatory bowel disease can be hell. New evidence suggests a diet can fix it』(2019年5月8日に利用)
https://health.spectator.co.uk/inflammatory-bowel-disease-can-hell-new-evidence-suggests-diet-can-fi...