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JapanRx / 東南アジアで広がる多剤耐性マラリアの研究

東南アジアで広がる多剤耐性マラリアの研究

[ロンドン:9日 ロイター通信]カンボジアから急速に広がった2つの主要な抗マラリア薬に耐性のあるマラリア株が、ベトナム、ラオス、タイ北部で     さらに勢力を増していると、科学者らは月曜日に警告しました。

薬剤耐性マラリアの蔓延を追跡するためにゲノムサーベイランスを使用し、科学者たちはKEL1 / PLA1として知られている株がまた、それをさらに  薬剤耐性にするかもしれない、新しい遺伝子の突然変異を進化させそして拾い上げたことを発見しました。

英国のウェルカムサンガー研究所とオックスフォード大学、タイのマヒドン大学と協力したロベルト・アマト博士は、次のように述べています。

「私たちは地元のマラリア原虫に取って代わって(それが)積極的に広がり、ベトナム、ラオス、そしてタイ北東部で優勢な株になったことを       発見しました。」

マラリアは、蚊によって運ばれ、吸血咬傷を介して広がるマラリア原虫寄生虫によって引き起こされます。

世界保健機関の推定によると、2017年には約2億2,000万人がマラリアに感染し、そのうち400,000人が死亡しました。

大多数の症例および死亡は、サハラ以南のアフリカの乳児および小児です。

マラリアが早い時期に発見されれば、マラリアの治療は成功する可能性がありますが、世界の多くの地域、特に東南アジアで抗マラリア薬に対する 耐性が高まっています。

過去10年間、アジアの多くの地域でのマラリアの第一線の治療は、DHA-PPQとしても知られているジヒドロアルテミシニンとピペラキンの配合薬   でした。

これまでの研究で、2007年から2013年の間にマラリアの新種がカンボジア全域に進化し、広がったことがわかりました。

「これらの耐性マラリア原虫が東南アジアで広まる速度は非常に心配です。」

と、この共同作業を率いたオリボ・ミオット博士は述べています。

「現時点では他の薬物も有効である可能性がありますが、状況は非常に好ましくなく、この研究では、緊急に行動をとる必要があることが強調されて います。」

 

【参照記事】

Multidrug-resistant malaria spreading in Southeast Asia: study