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抗アンドロゲン、ピオグリタゾン、メトホルミンの併用がPCOSの排卵率を改善

フロリダ州オランドより - 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の思春期の少女たちにおいての抗アンドロゲンとピオグリタゾンとメトホルミンの併用は、経口避妊薬を割り当てられたグループと比較して、排卵率を高める効果が高かったとの報告があります。  

「PCOSは、思春期の少女や生殖可能年令の女性達に頻繁にみられる障害であり、症状として体に過剰な体毛が生えたり不規則な月経周期が一般的に見られます。」と、スペインのバルセロナにあるレクレッサ・ペディアトリカ病院サン・ホアン・デ・デウ研究所の小児科教授であるルード・イバネズ博士は語りました。

「PCOSは、女性の不妊症の主な原因であり、2型糖尿病を発症する危険因子です。」   イバネズ博士らは、無作為に性行為を行っていない36人の思春期の少女(平均年齢16歳、平均BMI:23.5)において、経口避妊薬、もしくは、スピロノラクトン50 mg/ピオグリタゾン7.5mg/メトホルミン850mgの配合薬を割当て、治療後の排卵率について評価を行いました。  

被験者は12ヶ月間、投薬を行い、その後、さらに12ヶ月間追跡調査がなされました。  
「性的に活発ではないPCOSの女性や思春期の少女では、抗アンドロゲン剤とインスリン作用を改善する薬剤であるインスリン抵抗性改善薬の低用量での配合薬が、肝臓や内臓脂肪を減少させ、インスリンの循環と性腺刺激ホルモンやアンドロゲンを減少させることが解りました。」とイバネズ博士は述べました。  
経口避妊薬と比較して、スピロノラクトン50 mg/ピオグリタゾン7.5mg/メトホルミン850mg配合薬は排卵率が2.5倍、正常排卵率が6倍高くなりました。
また、オリゴ無排卵のリスクは経口避妊薬と比較して配合薬の方が、使用後は65%低くなりました。  
そして、治療中の肝臓脂肪の減はがより多くの治療後排卵率と関連していました。  

配合薬を割り当てられた被験者は、内臓脂肪およびインスリンレベルを正常化することができましたが、経口避妊薬を割り当てられた被験者はそうなりませんでした。
また、高アンドロゲン血症への戻りは、治療中および治療後に配合薬では減速しました。  

両方の治療群は、治療中、そして、治療後においての体重、除脂肪体重および腹部皮下脂肪量も安定していました。  
「この配合薬は、経口避妊薬よりもずっと効率的に異所性脂肪を減らし、その後、排卵を回復することができました。」とイバネズ博士は述べています。  

「配合薬を摂取した後に排卵が見られた女子の割合は、経口避妊薬よりも6倍高くなりました。したがって、この治療アプローチは、現在、高価で時間のかかる受精技術に依存している、かなりの数の女性において、後に発生することが予想される不妊症を予防する可能性があります。」  

イバネズ博士は、この発見は、“PCOSは単なる卵巣疾患ではなく、疑似卵巣中枢性肥満症である”という考えを裏付けるものだと付け加えました。  

以下のウェブサイトより引用】
https://www.healio.com/endocrinology/reproduction-androgen-disorders/news/online/%7Bafecc7b6-d63b-44...