心理学者による不安の効果的な対処法

ますます断絶しつつある要求の厳しい世界では、特に多くの現代人にとって、過剰な不安が一般的な出来事になりつつあります。
世界市場が不況の時代に育ち、現在、政治不安や絶え間ない地球温暖化の脅威にさらされている中で、不安を患う人が増えているのはまったく不思議なことではありません。

実際、昨年のGallupによる調査では、特に不況がピークに近づいた2006年以降、アメリカ人の約45％が、多くの心配事があると回答したことが明らかになりました。

一部の人々にとって、不安は日常生活の一部であり、慣れるしかないことでしょう。
しかし、これが持続し、コントロールが難しい状態が長期化すると、日常生活に深刻なレベルで支障をきたし始めます。
実際研究では、不安が持続すると集中力の低下やいらつき、倦怠感、睡眠の質の低下、さらには筋肉の緊張を引き起こすことが示されており、これは既に全般性不安障害（GAD）を患っている兆候です。
＜不安障害の新しい診断＞
1980年にアメリカ精神医学会の精神障害マニュアルに初めて登場したGADは、最も新しい不安障害診断の一つであり、このため不安障害を患っていてることが声を上げることがあまりなかったのです。
GADの研究は単に遅れており、またGADはうつ病やPTSD、強迫性障害といった他の疾患に隠れていました。

しかし、この疾患は実在し、多くの人を苦しめています。
ありがたいことに、過去10年間で単純な不安がGADへと変わる要素に関する新しい理解が生まれました。
また専門家らは、こうした要素に焦点を当てることで症状の改善に役立つ可能性があると述べています。
こうした要素には、以下のようなものがあります。

・誤った見方をする
GADを患う人は一般的に、不安をモチベーションや悪い結果への備え等他の事柄として捉えます。良い事であると捉えることすらあります。

・周囲に気を配っていない
心配事に心を支配されている人は、通常目の前の事に集中することができません。

・不確実性
不安がある人は、例えそれが良い結果になる可能性があっても、不確実なことから目をそらしがちです。

・破滅的
不安がある人は、通常物事が実際よりもはるかに悪くなると予測します。

専門家によれば、上記の要素を軽減させることで、不安を和らげるのに役立つといいます。

出典： 2019年11月5日更新　Medical Daily『More People Suffer Anxiety, Psychologist Offers Effective Tips』（2019年11月21日に利用）
https://www.medicaldaily.com/more-people-suffer-anxiety-psychologist-offers-effective-tips-445290