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JapanRx / 就寝時間のばらつきと肥満、糖尿病、高血圧の関連

就寝時間のばらつきと肥満、糖尿病、高血圧の関連

最近の研究によると、毎晩同じ時間に寝ない人は、肥満、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などの健康問題を発症する可能性が
高くなるようです。

睡眠不足は、肥満、高血圧、高コレステロール、および糖尿病などの広範囲にわたる、代謝異常と長い間、関連してきました。

しかし、この研究の多くは、睡眠時間が日ごとにどれほど異なるかということではなく、人々の睡眠の平均量の効果に焦点を当てていると
同研究者のティアンイ・ホワン博士は述べました。

「この研究では、継続時間またはタイミングといった睡眠スケジュールの時間差の違いが、代謝問題、特に同時に複数の代謝異常を発症するリスクが
高いことに関連していることを示しました。」
とホワン博士は述べました。

「重要なことに、この所見は睡眠時間や睡眠の質とは無関係です。つまり、睡眠時間が短かったり長かったり、
睡眠の質が良かったり悪かったりすることよりも、より不規則な就寝時間は、より高い代謝性疾患リスクに関連します。」

「一部、夜間の睡眠時間が短い事による悪影響は、別の日の夜に睡眠時間を長くとることで補うことはできません。」

医療誌『Diabetes Care』での報告によると、研究者らは、夜間の動きや睡眠と覚醒サイクルを評価したアクティグラフとして知られる装置を使用して、
2,003人の患者に対し1週間、在宅睡眠調査を行いました。

平均して、参加者は毎晩、約7.15時間の睡眠をとり、午後11時40分ごろに就寝しました。

彼らのおよそ3分の2は、睡眠時間に1時間以上の変動があり、うち45%は、就寝時刻に1時間以上の変動がありました。

合計707人の参加者(35%)が、いわゆるメタボリックシンドローム、または血圧の上昇、高血糖、お腹まわりの過剰な体脂肪、コレステロールや
トリグリセリドレベルの異常など、心臓病のリスクを高める複数の種類の代謝異常を有していました。

睡眠時間の変動が1時間未満の人々と比較して、睡眠時間が60分〜90分で変動した人々は、メタボリックシンドロームである可能性が27%高いという結果でした。

リスクの増加は、睡眠時間が90分から120分で変動する人々で41%に上昇し、睡眠時間が2時間以上変動すると57%に跳ね上がりました。

夜間の就寝時刻のばらつきが30分以内である人々と比較して、就寝時刻が30分から60分の間で変化した人々は、メタボリックシンドロームにおいては
同様のリスクがありました。

しかし、就寝時間が60分~90分の間で変化した場合、そのリスクは14%高くなり、就寝時間が90分以上の間で変化した場合、58%高くなりました。
この研究は、睡眠時間や就寝時間の変化が直接メタボリックシンドロームを引き起こす可能性があるかどうかを証明するための
対照実験ではありませんでした。

この研究に関与していない、アメリカ・シカゴにあるノースウェスタン大学ファインバーグ医学部のクリステン・ナットソン博士は、
次のように述べています。
「変動性が増加したことが代謝健康に有害な影響を与えるということは、私たちの体内時計と関係があるのか​​もしれません。」

「代謝に影響を与える多くのプロセスの内部24時間リズムがあり、それらが最適な機能を発揮するためには、これらのリズムは環境とともに
互いに同期化されるべきなのです。」

「私たちの睡眠が、異なる時間と異なる量であるなら、私たちの内部時計は同期を維持するのが難しい可能性があり、
そして機能を損なう可能性があります。」

分析の限界の1つは、研究者が睡眠を評価したのは1週間だけであり、1週間にわたる睡眠調査では、長期間にわたる睡眠パターンを
反映していなかった可能性があります。

この研究では、朝食の摂取や食事のタイミングなど、睡眠の規則性に影響を与える可能性があるいくつかの要因についてのデータも欠いていました。
これらの要因は両方とも代謝の健康にもまた影響を与えます。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、ほとんどの成人は一晩に少なくとも7時間の睡眠を必要とします。
理想的な睡眠量を確保し、夜間に目覚めたり、睡眠障害が起きるのを防ぐために、CDCは睡眠時間を一貫し、電子機器を見ずに寝室を暗くして
眠ることを勧めています。
また、寝る前のドカ食いやカフェイン、アルコールの摂取も控えるように推奨しています。  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.reuters.com/article/us-health-bedtime-metabolic-syndrome/varied-bedtimes-tied-to-obesity...