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定期的な低用量アスピリンの使用で膵臓癌のリスク低下

医師からの指示で多くの患者は心臓発作のリスクを下げるために毎日アスピリンを服用します。ニューヘブン、コネチカット州のイェール大学の研究者が行った新しい研究では低用量アスピリンを長期間服用することで、膵臓癌のリスクを低下させることが発見されました。 イェール大学の疫学の教授ハーヴェイA.リッシュ博士が率いる研究では医療ジャーナルに掲載されました。 国立癌センターでは2014年までに米国では膵臓癌の患者が46420人になり、39590人が膵臓癌が原因で死亡するとみられています。膵臓は食べ物を消化し、そのエネルギーを消費する腹部に位置する器官です。 膵臓の細胞が大きくなりすぎると悪性の腫瘍となります。膵臓がんは検出、診断が早期段階では困難でる理由は早期段階で症状や兆候が出にくいからです。症状がでても他の病気ものと似ていることも検出を困難なものにしています。60人に1人の大人が膵臓がんにかかり5年後の生存率は5%以下です。 そのため病気の予防法を見つけることはきわめて重要です。        アスピリンを使用した研究は 病気から痛みを緩和する目的でアスピリンを使用していましたが病気そのものが膵臓がんのリスクとなっている可能性があるため研究結果は不明瞭なものとなりました。 最近になり心血管疾患を予防する目的で長期間にわたり低用量のアスピリン服用を続けていた人に対して膵臓がんリスクにどのように影響したのか調査を行いました 2005年から2009年の間に研究チームは一般の30の病院から研究のために参加者を集めました。362人の膵臓がん患者と690人の対照実験患者が集められました。 参加者にどういった目的でアスピリンを服用、服用期間と服用量と投与中止した時を尋ねました。 参加者の喫煙習慣、肥満指数、糖尿病既往歴なども考慮しました。 調査対象は57%が男性、92%が非ヒスパニック系白人、49%の元、または現在の喫煙者、 19%が試験開始前3年以内に糖尿病と診断されていました。 すべての参加者のうち96%が一日あたりのアスピリン用量が75-325mgの投与量である低用量アスピリン服用者でした。この量は通常心臓病予防目的で使用されます。この用量よりも高い場合は通常のアスピリン用量と考えられます。                                              低用量アスピリンを定期的に服用している人はその時期が早いほど、膵臓がんリスクが低下していました。 実験より3年前から服用している人は48%のリスク低下が認められました。実験より20年前から服用している人は60%のリスク低下が認められました。 さらにアスピリン使用を実験開始時より中止した人、投与中止していない人に比べ、肝臓がんリスクが3倍になりました。   リッシュ博士は心臓病予防目的で使用していた人は膵臓がん予防にもなることから良い傾向だと語りました。この発見は重要なものであり、膵臓がんを発症している多くの人は味覚の変化など生理的な変化も見られます。その場合にはアスピリンの服用を中止することが多いです。 PanC4と呼ばれる臓癌の症例対照コンソーシアムではアスピリンの使用に関する研究を行い、1年ほどで研究は終わるとしています。 期待できる調査結果にもかかわらずリッシュ博士はアスピリンの使用は潜在的なリスクの可能性があり リスクとべネフィットを考慮し個人の特性にあわせて使用する必要がありますと語りました。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/278763.php