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安定した結婚生活はメンタルヘルスに関係する

グラスゴー大学とブリストル大学の研究者による新しい研究によると、配偶者の有無と健康の間には関連性があるといいます。

研究者らは22年間にわたり、620人の既婚の子持ち男性の心血管リスク因子の変化を追跡しました。

被験者は、子供が3歳になったときと、子供が9歳になったときの夫婦関係の質を分析するため、12項目のアンケート(関係の親密度合の測定方法)に回答しました。

夫婦関係の質は、一貫して良い、一貫して悪い、改善している、または悪化しているのいずれかに定義されました。

研究者らは、夫婦関係の質が変化してから心血管リスク因子の変化が起きるまでに時間がかかるとの想定を基に、被験者の子どもが19歳になったときの彼らの血圧、安静時心拍数、体重、血中脂質量および空腹時血糖値を分析しました。

結果、配偶者との関係が一貫して良い、もしくは一貫して悪い場合、男性の心血管リスク要因はほとんど変化しないことが示されました。

しかし、研究期間中に関係性が改善または悪化した人には、より明確なパターンが現れました。
関係が改善した場合、関係が一貫して良好であった場合と比較して、低比重リポたんぱく質(LDL、いわゆる「悪玉コレステロール」)値が低く、また体重が比較的軽い(約1BMIユニット分)結果となりました。
関係の悪化は、拡張期血圧の悪化と関連していました。

これは観察研究であるため、原因と結果について確固たる結論を導きだすことはできません。
また、被験者の多数がこの長期研究をから離脱しています。

疫学と公衆衛生ジャーナル(Journal of Epidemiology & Community Health)の中で、研究者らは次のように述べています。
「女性は男性と比較してより大きな社会的ネットワークを持ち、配偶者への依存度が低いため、この観察は女性よりも男性に当てはまるようです。」

「因果関係を考えると、関係の悪化した夫婦をケアする結婚カウンセラーは、心理的幸福に加えて身体的健康の面で利益がある可能性がありますが、場合によっては関係を終わらせることが最善かもしれません。」

出典:2017年10月10日更新『Stable marriages linked with healthy hearts』Health Spectator UK(2019年4月23日に利用)
https://health.spectator.co.uk/stable-marriages-linked-with-healthy-hearts/