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妊活のための努力は乳癌の転帰に影響を与えない

2022 年 8 月 31 日 (ヘルスディニュース) - 乳がんの女性に対する妊孕性温存処置は、後にがんが再発するリスクを上昇させないことが、スウェーデンの新しい研究で示されています。

化学療法を受ける前に卵子または胚を凍結した女性は、化学療法を受けなかった女性と比較して、癌の再発または死亡のリスクが増加しなかったことが研究者によりわかりました。

「これは、妊孕性を維持したい、乳癌を患う若い女性にとって、治療ルーチンの変更に貢献することが可能となる貴重な情報です。」
と、カロリンスカ研究所の腫瘍学・病理学部門の研究グループリーダーである上級研究著者のケニー・ロドリゲス・ウォールバーグ氏は研究所のニュースリリースで述べました。

乳癌の女性の約10人に 1 人が出産可能年齢です。

化学療法は不妊症になる可能性があるため、多くの女性が胚または卵子の凍結を選択します。
時には複数の卵子を生産するのを助けるためにホルモン刺激を行うこともあります。

しかし、ホルモンの刺激が乳癌の治療と転帰に影響を与える可能性があるという懸念が以前はあったと研究著者は指摘しています。
この研究のために、科学者は妊孕性温存治療を受けた乳癌患者 425 人のデータを分析し、妊孕性温存治療を受けなかった850 人の乳癌患者の対照群と比較しました。

すべての女性は出産可能年齢で、1994 年から2017 年の間に乳癌の治療を受けていました。
報告によると乳癌の治療から5年後の生存率は、ホルモン刺激群で96%、ホルモン刺激なしで妊孕性温存手術を受けた群で93%、妊孕性温存手術を受けなかった群で90%でした。

一方、5年間の追跡期間中に再発しなかった乳癌患者の割合は、卵巣のホルモン刺激を受けた女性で89%、妊孕性温存手術を受けなかった女性で82%でした。

研究者は、さらに 5 年間、女性達を追跡する予定です。

この研究は、JAMA Oncology のオンライン版に 8 月25 日に公開されました。

 

 

【以下のリンクより引用】

Efforts to Preserve Fertility Won't Affect Breast Cancer Outcomes

Healthday

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