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JapanRx / 口腔内の衛生状態とアルツハイマー発症リスクの関係

口腔内の衛生状態とアルツハイマー発症リスクの関係

最新の研究で、口の内の状態が良くないと、健康な歯を持つ人に比べアルツハイマー発症リスクが上がるという報告があります。

英国の中央ランカシャー大学(UCLan)の研究者は、 認知症患者の脳内にポルフィロモナス·ジンジバリスと呼ばれる細菌の存在を確認しました。
この細菌はは慢性歯周(歯茎)疾患と関連していることが分かっています。

この研究は『アルツハイマー病ジャーナル』に発表されましたが、認知症患者の脳サンプル、認知症ではなかった脳のサンプルとともにが研究のため提供さ れました。
調査により脳内のポルフィロモナス·ジンジバリスはアルツハイマーによる影響を受けていることが分かりました。

この細菌は通常口腔内に発見されますが咀嚼、食事、歯磨きなど日常動作により細菌が血流に運ばれます。
しかし歯科治療の後はより細菌が血流に入り、 定期的に脳へ入ってゆく可能性があります。 細菌が脳に進入するたびに免疫システムが作動し、神経を殺す化学物質を多量に分泌すると考えられています。
この一連の流れにより混乱、記憶力低下などアルツハイマーの典型的な症状が出てきます。

以前から、研究で口内の状態の悪さとアルツハイマー病の関係が指摘されていました。
ニューヨーク大学が2010年に歯茎の炎症とアルツハイマー病との関連が明らかにされ、 歯茎の病気は認知機能低下リスクをあげることが発表されました。
他の研究では他の細菌やウィルスがアルツハイマー病と関係があると指摘され、 ニューメキシコ大学は単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が関係していると発表しました。
UCLANの医科歯科学部の教授、セントジョーン・クリーム 氏は最新の研究について、これまでの研究では 認知症と他の菌、単純ヘルペス1型ウイルスとの関係が分かっていたが、新しい研究では歯周病とアルツハイマー病予備軍との関係について調べたと述べました。
「UCLanで現在研究が行われており、歯の衛生状態が悪いと認知症につながるということは分かっておりますが、さらにこの細菌は既存の持病を悪化させる可能性も 分かりました。」

より詳しい研究ができるように引き続き歯科記録のあるアルツハイマー患者及び健常者の脳組織の提供を研究者達は求めています。 今後の研究はジンジバリス菌が、アルツハイマー病の発症リスクの高い患者へのマーカーとして利用できるか決定するものとなるでしょう。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/264164.php