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双子の研究によりビーガン食が心臓血管の健康を改善することが示される

日付:2023年11月30日

情報ソース:スタンフォード大学医学部

概要:一卵性双生児を対象に、ビーガンと雑食性の食事を比較した最近の試験では、ビーガン食が心臓血管の全体的な健康状態を改善することが判明しました。

スタンフォード大学医学部の研究者らは、22組の一卵性双生児を対象とした研究で、ビーガン食がわずか8週間で心臓血管の健康を改善することを発見しました。

肉の摂取量を減らすと心臓血管の健康が改善されることはよく知られていますが、遺伝的な違いや養育環境、ライフスタイルの選択などの要因によって食事の研究が妨げられることがよくあります。

しかし、一卵性双生児の研究においては、同じ家庭で育ち、同様のライフスタイルを報告しているため、研究者らは遺伝を制御し、他の要因を制限することができました。

「この研究は、ビーガン食が従来の雑食の食事よりも健康的であると主張する画期的な方法を提供しましたが、双子はともに作業をするのが大変でした。」

と医学部の教授でありレンボルグ・ファーカー教授であるクリストファー・ガードナー博士は述べました。

 「彼らは同じ服を着て、同じように話し、彼らの間での冗談を交わす・・・途方もない時間を一緒に過ごした場合にのみできるものでした。」

この研究は11月30日付けのJAMA Network Openに掲載される予定です。

この研究は、元スタンフォード予防研究センターの博士研究員で現在カリフォルニア大学アーバイン校に席を置くマシュー・ランドリー博士と、同センターの博士研究員であるキャサリン・ウォード博士が共同執筆者でした。

 

双子の参加者

この試験は2022年5月から7月にかけて実施され、22組の一卵性双生児、合計44人の参加者で構成されました。

研究著者らは、研究への参加に同意した二卵性双生児および一卵性双生児のデータベースである、スタンフォード双生児登録(the Stanford Twin Registry)から心血管疾患のない健康な参加者を選択し、各ペアから1人の双生児をそれぞれ、ビーガンまたは雑食の食事のいずれかをあてがいました。

 

どちらの食事も健康的で、野菜、豆類、果物、全粒穀物が豊富に含まれており、砂糖や精製デンプンは含まれていませんでした。

ビーガン食は完全に野菜食であり、肉や卵や牛乳などの動物性食品は含まれていませんでした。

雑食の食事には、鶏肉、魚、卵、チーズ、乳製品、その他の動物由来の食品が含まれていました。

最初の 4 週間、食事は1 週間あたり 21 食 (朝食、昼食、夕食X 7 食) が提要されました。 残りの4週間は、参加者たちは自分たちで食事を採りました。

ガードナー氏によれば、管理栄養士、または「ダイエット提唱者」が、研究期間中、食事に関する提案を行ったり、質問に答えたりするために待機していました。

 参加者は食事摂取量についてインタビューされ、食べた食べ物の記録を残しました。

ガードナー氏によると、43人の参加者がこの研究を完了し、4週間で健康的な食事を準備する方法を学ぶことが、実現可能であることが実証されました。

「私たちの研究では、誰でも利用できる一般化可能な食事を使用しました。22人のビーガンのうち21人がその食事を実行しました。」

スタンフォード予防研究センターの教授であるガードナー氏は、次のように述べています。

「私たちの研究では、誰でも利用できる、一般化が可能な食事を使用しました。ビーガン食を摂取した22人中、21人がその食事を継続できたのです。」

「これは、ビーガン食を選択した人は誰でも、2か月以内に長期的な健康状態を改善でき、最初の1か月で最も大きな変化が見られることを示唆しています。」

 

健康増進

著者らは、食事変更の最初の 4 週間で最も改善が見られたことを発見しました。

ビーガン食の参加者は、雑食の食事を行った参加者よりも、心血管の健康状態の改善に関連する低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)値、インスリン、体重が有意に低かったのです。

研究者らは試験開始時、4週目、8週目の3つの時点で参加者の体重を測定し、採血を行いました。

ビーガン食の平均ベースライン LDL-C値は 110.7 mg/dL、雑食を摂取した参加者では 118.5 mg/dL でした。

研究終了時にはビーガン食では95.5、雑食では116.1に低下しました。

 最適で健康的な LDL-C 値は100 未満です。

 

参加者の LDL-C 値は既に健康な値であったため、改善の余地は少なかったとガードナー氏は述べ、ベースラインで値が高い参加者はより大きな変化を示すだろうと推測しました。

ビーガン食の参加者はまた、空腹時インスリン値が約20%低下したことも示されました。

インスリン値の上昇は糖尿病発症の危険因子です。

また、ビーガン食は雑食よりも平均で4.2ポンド(約1.9kgs)多く体重を減らしました。

「これらの結果に基づくと私たちのほとんどはより野菜中心の食生活をすることで長生きができるでしょう。」

とガードナー氏は述べました。

ガードナー氏によると、ビーガン食の参加者(およびある程度の雑食者)は、心臓血管の健康を改善するために最も重要な3点のみを行いました。

それは、飽和脂肪を減らし、食物繊維を増やし、体重を減らしたということです。

 

世界的なセンス

ガードナー氏は、ほとんどの人はおそらくビーガンにはならないだろうが、野菜中心の食事の方向に少しずつ進めば健康が改善される可能性があると強調します。

「ビーガン食は、腸内細菌の増加やテロメア損失の減少など、体の老化を遅らせる更なる利点をもたらす可能性があります。」

とガードナー氏は述べました。

「厳密なヴィーガンになるよりも重要なことは、より多くの野菜を食事に組み込むことです。」

と、過去40年間「ほぼビーガン」だというガードナー氏は述べました。

 「幸いなことには、インドのマサラ、アジアの炒め物、アフリカのレンズ豆を使った料理など、ビーガンの多文化料理を楽しむことができるのですから、それは、素晴らしい第一歩となります。」

 

【以下のリンクより引用】

Twin research indicates that a vegan diet improves cardiovascular health

Sciencedaily

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