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初期の心臓カテーテルが癌患者ではSTEMI(ST上昇型心筋梗塞)を低下させる

院内のすべての原因に関連する死亡率や主な心血管および脳血管の有害事象は、がん患者の方が低いようです。

2021年2月17日 – European Heart Journal:Acute Cardiovascular Care(欧州心臓ジャーナル:緊急心血管治療)のオンラインにて2月3日に公開された研究によると、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)のある活動性がん患者が初期心臓カテーテル(pPCI)を受ける頻度は低いものの、院内でのすべての原因による死亡率やpPCIによる主要な心血管や脳血管での有害事象が大幅に低くなっています。

英国のキール大学のモハメド・O・モハメド博士らは、2004年から2015年までのすべてのSTEMIによる入院を、国の機関である『国立入院患者サンプル』から遡及的に分析し、STEMIのある活動性がん患者におけるpPCIの使用と有効性について調査を行いました。

 その分析にはSTEMIのある1,870,815人の患者のデータが含まれており、そのうち2.1%が現在癌と診断されています。

研究者らは、癌でない患者と比較して、癌患者はpPCIを受ける頻度が少ないことを発見しました(癌以外の患者の82.3%と比較して、肺癌の54.2%~血液癌の70.6%まで)。

癌ではない患者グループと比較して、癌患者のグループでは、pPCIの効果により、主要な心血管および脳血管の有害事象の可能性と、すべての原因による死亡率の低下に強く関連していました。

癌患者のグループと癌以外の患者グループの間で推定平均pPCI治療効果に有意差は見られませんでした。

「この結果は、心臓発作の患者は、癌の有無に関係なく、初期PCIを受けるべきであることを示しています。」

とモハメド氏は声明で述べました。

「一部のがん患者は出血の危険性が高く、この介入によって出血を発症するリスクが増えなかったことは増加しなかったことは安心できる材料です。」

 

 

【以下のリンクより引用】

Primary PCI Use Down for Cancer Patients With STEMI

Healthday