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モデルナ社のCovid-19ワクチンが、7月27日に最終段階試験に入る:声明

ワシントン(AFP)- 米国のバイオテクノロジー企業であり、以前米医学誌にて有望な研究結果が発表していたモデルナ社は火曜日(7月14日)、7月27日にCovid-19ワクチン人体試験の最終段階に入る予定であることを発表しました。

第3相試験では米国で30,000人の被験者を募集し、被験者の半分には100マイクログラムの用量でワクチンを投与、残りの半分にはプラセボを投与する予定です。

この試験は、ワクチンがSars-CoV-2ウイルスによる感染を防ぐことができるかどうか、または既に感染している人に対しては、症状の進行を防ぐことができるかどうかを調査するように設計されています。

症状が現れた場合でも、Covid-19の重症例を阻止できれば、ワクチンは成功したと見なすことができます。

Clinicaltrials.govに記載の内容によると、この研究は10月27日まで実施される予定であるといいます。

この発表は、火曜日にニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにて第1段階目のモデルナ社ワクチン試験結果が発表された後に行われました。
調査結果では、最初の被験者45名全員がウイルスに対する抗体を取得したことが示されています。

モデルナ社は、1,320万人以上が感染し、57万人が死亡したコロナウイルスのワクチン開発における世界的競争に置いて、ポールポジションを得ています。

中国のシノバック社も第2相試験に進んでいる一方、ロシアの通信社TASSはロシアの研究者がワクチンの臨床試験を完了したと報道していますが、詳細なデータは公表されていません。

科学者らは、最初に市場に出回るワクチンは、最も効果的もしくは最も安全なワクチンでない可能性があると警告しています。

モデルナ社のワクチンはRNA形態で遺伝物質を使用する新しい分類のワクチンに属し、ヒトの体内にあるウイルスのスパイクタンパク質の増殖に必要な情報をエンコードすることで、免疫反応を引き起こします。

スパイクタンパク質は、人間の細胞内に侵入するために使用するウイルスの一部ですが、それ自体は比較的無害です。

この技術を用いると、実験室でウイルスタンパク質を生産する必要性が無くなることで、標準的な方法よりも数カ月作成期間を短縮することが可能となり、大量生産する上で役立ちます。

しかし、過去にこのプラットフォームに基づいたワクチンが規制当局の承認を受けた前例はありません。

出典 2020年7月15日更新 Straitstimes『Moderna Covid-19 vaccine enters final stage trial July 27: Statement』 (2020年7月15日に利用)
https://www.straitstimes.com/world/united-states/moderna-covid-19-vaccine-enters-final-stage-trial-j...