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JapanRx / ベジタリアンの女性は尿路感染症リスクが低い

ベジタリアンの女性は尿路感染症リスクが低い

大腸菌(E.coli)は、未調理または生の肉製品や汚染された生野菜、生乳を介して食中毒を引き起こします。
全米腎臓基金によると、尿路感染症(UTI)の約80~90%は、誤って大腸菌を摂取したことが原因であるといいます。

本来、最近のほとんどは腸に入っても害を及ぼすことはありませんが、尿路に入ると問題が起こります。
これは一般的に、感染した便が尿路に侵入することで起こります。
女性は男性よりも尿路が肛門に近いため、URIは女性に多く見られます。
米国では毎年600~800万人が診断を受けています。

台湾の花蓮慈済基金会病院解剖病理学科の研究者が実施した新しい研究では、2005年から2014年にかけて、UTIを患っていない9,724人の仏教徒の食事を調査しました。
研究の目的は、ベジタリアンの食事がUTI予防に役立つかどうかを調べることでした。

慈済基金会ベジタリアン研究(TCVS)には、台湾の様々なコミュニティ出身の、12,062人の慈済基金会所属ボランティアが参加しました。
ボランティアは、Buddhist Compassion Relief Tzu Chi Foundationという団体で慈善活動を行う人々です。
この研究期間中、3分の1近くの認定慈済基金会ボランティアが、環境を守るという忠誠を誓う為、ベジタリアン食を実践しました。

上記により、これはコホート研究として適切な研究となりました。
ボランティアの食事は、食品頻度アンケートを用いて調査されました。
研究者が調査を終えた時、研究期間中にベジタリアンと非ベジタリアン合わせて、合計661件の尿慮感染症例がありました。
3,040人のベジタリアンの内、217人がUTIに感染し、6,684人の非ベジタリアンの内、444人がUTIに感染しました。

最終分析では、ベジタリアンのUTI感染リスクは、非ベジタリアンと比較すると16%低くなりました。
「ベジタリアン食は、主に女性において、特に教育やライフスタイル(喫煙やアルコール摂取)の調節後に、UTIリスク減少と有意に関連していました。」と、研究者はサイエンス・レポート誌に掲載した研究の中で述べています。

この仮定は、男性は女性よりもUTIリスクが79%低くなるという、全体的なUTIのかかりやすさと矛盾しています。
研究者は、繊維の多い食事を取ることで腸が酸性になり、大腸菌が繁殖できなくなると考えています。

The Gardianの引用によると、「ベジタリアン食は、非ベジタリアン食と比較して便のpH値が下がり、便のpH値が低いと大腸菌の増殖を予防できる」と、研究の共同著者であり、台湾慈済大学のチン-ロン・リン博士は述べたといいます。

出典 sharecare『Female Vegetarians Have Lower UTI Risk, Study Finds』(2020年2月7日に利用)
https://www.medicaldaily.com/female-vegetarians-have-lower-uti-risk-study-finds-449098