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パンデミックにより、子供、自閉症の成人向けのサービスが大幅に減少

新しい研究によると、コロナウイルスのパンデミックが発生したとき、受けられるはずの多くのサービスが受けられなくなりました。

残念ながら、これには自閉症の人のための治療および教育などのサービスも含まれていました。

 

これによる影響を判断するために、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の自閉症研究治療センターは2020年4月15日から5月1日まで全国調査を行いました。

 

「私たちによる、最初の重要な発見は、実際にこういった人々とその家族が実際にCOVID-19による制限によって深刻な影響を受けたということでした。」

とUCLAのフィールディングスクールオブパブリックヘルスの大学院生研究者である、研究著者のカーリー・ハイド氏は述べました。

 

このThe CARING through COVID survey という調査では、治療および教育サービスの64%がその春(2020年)に中止されたことがわかりました。

 

サービスの約32%は遠隔教育に移行し、4%は直接面会による教育サービスのままでした。

 

職業サービス、身体的なサービス、言語療法、および社会的支援の介入などが失われました。

 

22歳以上の成人が最も大きな打撃を受け、彼らにとってのこういったサービスの81%が失われました。

1歳〜3歳の子供は、パンデミック前に受けていたサービスの約53%がなくなりました。

 

調査の参加者には、アメリカの46州の世帯が含まれていました。

立地条件は失われたサービスの割合には影響を与えませんでした。

 

ハイド氏によると、対面による治療支援は、神経発達障害を持つ多くの人々の主な治療選択肢です。

自閉症の人は、他の神経発達障害の人と比較して、より高い割合で対面サービスを継続していました。

 

「特にこれらの遺伝的疾患を持つ子供たちの多くへ、治療を行うのはかなりの実践的なサポートが必要となります。」
とハイド氏は説明しました。

 

「したがって、現在、これらの治療をリモートで行っている場合でも、親や保護者は実際に画面の反対側で子供と直接会って指示を再度行い、実践的に支援を行う必要があります。」

親からは、後退性、攻撃性、不安の増加、制限や反復的な行動などを含む、行動上の懸念が増加したことが報告されました。

こういったサービスが失われた割合は、症状の増加数と有意に関連がありました。

 

子供たちが受けた遠隔教育サービスがより役立つと感じた親はまた、子供たちの行動症状の増加が少なく、自分自身の否定的な経験が少ないと報告しました。

両親が感じたことには、不安、欲求不満や恐れなどがありました。

 

家族はまた、いくつかの前向きな経験を指摘しました。

ハイド氏によると、その中には遠隔医療のおかげで医療提供者へのアクセスが容易だったということがあります。

一部の親は、自分の子供が社会での不安が軽減されたことに気づきました。

 

ハイド氏によると、2月の追跡調査では、一部のサービスが復旧したことがわかったものの2回目の調査では大部分の家族が依然として一部のサービスを遠隔で受けていました。

 

ハイド氏によると、今後数か月から数年にわたって継続的に監視することで、「多くのサービスを1年間失う」ことによる発達にかかわる影響を理解するのに役立つとのことです。

 

また、遠隔医療で何が機能したかを分析し、機能しなかったものを排除しながらそれらの側面を活用する時期でもあると彼女は述べました。

 

この調査結果は月曜日に国際自閉症研究バーチャル年次総会で発表されました。

 

このような研究は、査読付きのジャーナルに掲載されるまでは予備的なものと見なされます。

 

非営利団体であるSPARK(Simons Powering Autism Research)も、パンデミックの際に多くの調査を行ったと、SPARKの科学ディレクターで自閉症の10代の息子の母親であるパメラ・フェリシアーノ氏は述べています。

 

先月の最新の調査によると、自閉症の子供を持つ親の約45%が子供たちのサービスがまだ中断されていると述べています(3月の調査では86%の高さでした)。

 

フェリシアーノ氏によると、それは11月以降ごくわずかな変化しかありませんでした。

 

フェリシアーノ氏によると、彼女の息子は現在、半日学校に通っているため、通常の1年の半分の時間、学校で過ごしています。

3月の調査では子供の約39%はまだオンライン教育のみだったことを、SPARKの調査が示しました。

約36%が全日制学校に、25%がハイブリッドスクールに通っていたと彼女は言います。

 

自閉症の子供たちが受けるサービスは時間数が大変重要です。

フェリシアーノ氏によると、サービスが失われることは自閉症の成人にとっても壊滅的なものになる可能性があります。

彼女はまた、社会的圧力が少ないということが希望の光となると指摘しましたが、ルーチンを大きく変えることは難しい場合があります。

 

「学校がないことに関するもう1つの問題は、間違いなく退行する可能性があることだと思います。そして、CARINGの研究では、退行ではなく、行動や症状の増加が指摘されていると思います。」

とフェリシアーノ氏は述べています。

 

それが家族の負担を増やし、家族の精神的健康にも大きな影響を与える可能性があるとフェリシアーノ氏は述べました。

 

介入する時期が早ければ早いほど、リモートサービスにより苦労する可能性のある年少の子供たちで結果に違いをもたらす可能性があると彼女は言います。

 

「自分たちで多くの負担を負っている親や家族がたくさんいると思います。私自身が親であり、2歳半から集中的な行動介入を経験してきましたが、通常、自閉症の幼い子供がいる親は、子供が必要とするすべてのものを彼らに与えようとすることは、どういうことか想像さえできません。」

とフェリシアーノ氏は言います。

 「それはあなたが、子供の親であり、またセラピストである必要があり、そしてそれは難しいことなのです。」

 

 

【以下のリンクより引用】

Pandemic has greatly diminished services for kids, adults with autism

Medical Xpress