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トランス脂肪の多い食事はアルツハイマー病リスクの増加と関連している

冷凍ピザやケーキ、クッキーをたくさん食べると、アルツハイマー病リスク上がるかもしれません。
研究者らは、トランス脂肪を多量に含む食品の摂取が脳障害の発症に寄与する可能性があることを発見しました。

トランス脂肪は揚げ物や加工食品に含まれます。
ケーキやパイ皮、クラッカー、ビスケット、コーヒークリームなど、広く消費される食品に含まれています。

神経学誌に掲載された新しい研究では、血中のトランス脂肪酸濃度が高いとアルツハイマー病リスクが50~75%高まる可能性が示されています。
研究者は、日本に住む1,600人以上を対象に10年間の追跡調査を行い、食事が健康に与える影響を調査しました。

全ての被験者は、研究開始時点では認知症兆候がありませんでした。
研究者らはまた、研究前に被験者の血液サンプルを採取し、体内のトランス脂肪濃度を調べました。

「この研究では、一般的に使用される食事に関する質問を行うのではなく、トランス脂肪の血液マーカーを使用しました。これにより、調査結果の科学的妥当性が高まりました。」と、ニューヨークのコーネル大学医学部にあるアルツハイマー病予防クリニックのディレクターを務めるリチャード・イッサクソン氏は述べました。

研究者らは、菓子パンの摂取量が多い被験者は血中トランス脂肪濃度が最も高くなることを発見しました。
しかし、他にもマーガリンやキャンディ、キャラメル、クロワッサン、非乳製品性のコーヒークリーム、アイスクリーム、煎餅なども要因に含まれていたと、CNNは木曜日に報道しています。

日常的なトランス脂肪の摂取がアルツハイマー病リスクを上昇させるというエビデンスが増えてきていますが、この研究に関与しなかったイッサクソン氏は、この最新の調査結果はこうしたエビデンスを裏付けるものであると付け加えました。

トランス脂肪は肉や乳製品にも少量含まれます。
しかし超加工食品には、味や食感を高めるためにはるかに多くのトランス脂肪が含まれています。

<米国のトランス脂肪>
2015年、食品医薬品局(FDA)は、悪玉コレステロール(LDL)の増加との関連から、トランス脂肪の使用を制限しました。
しかし、全ての食品製造業者が悪影響がある可能性のある材料の使用を中止するため、この政策は2020年1月にならないと有効にはなりません。

さらに、健康専門家らは、この制限が有効になってもトランス脂肪が完全に排除される訳ではないといいます。
FDAは、0.5グラムのトランス脂肪を含む食品に、「0グラム」しか含まれないと表記することを許可しています。

少量の人口トランス脂肪であっても、心血管疾患や糖尿病、アルツハイマー病を引き起こすことがあります。

米国では、少量であれば食品に含むことが許されており、こうした食品を多く摂取することで体内に蓄積する可能性があります。また、トランス脂肪は未だに多くの国で使用が許されています。」と、日本の九州大学で教授を務める本研究の著者、二宮利治氏は声明の中で述べました。

出典: 2019年10月24日更新Medical Daily『Diets With More Trans Fats Linked To Higher Alzheimer's Risk』(2019年11月7日に利用)
https://www.medicaldaily.com/diets-more-trans-fats-linked-higher-alzheimers-risk-444903