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テレビの前では食べ過ぎてしまうのは何故?

片手にフォークを、片手にテレビのリモコンを持ちながら夕食を食べたことはありますか?

長い一日の終わりには、ソファーにだらりと横になり、テレビを見ながらだらだらと過ごす人が多いでしょう。

残念ながら、この習慣は過食に繋がり、最終的には体重増加を引き起こす可能性があります。

「たまにはテレビの前で間食しても問題ありませんが、繰り返しのパターンになったり、食べることとテレビを見ることを認知的に関連付けるようになると、不健康な習慣であると言えるでしょう。」と、心理学者のスーザン・アルバース博士は言います。


<テレビを見ながら食べると注意散漫な食事になる>
テレビ(もしくはパソコンやスマートフォン等)の前で食事をとると、口の中のスパゲッティより画面の中で起こっていることに注意が向くことがあります。

「私たちはテレビの前に居ると、より無意識に食べる傾向があります。」と、アルバース博士は説明します。
「気が散っているため、食べ物をそんなに味わって食べなくなります。」

これにより食事の満足度が低下するだけでなく、食べた量や、胃の満腹感など、十分に食べたことを知る為の手がかりを逃しやすくなります。

この考えは、研究でも裏付けられています。
研究では、私たちは気が散っていると、気が散っている最中、およびその日の後半に、食べる量が増えることが示されています。

「テレビを見ながら食事をすると、食事時間も長くなると思います。」と、アルバース博士は付け加えます。
「番組が1時間の長さであれば、その期間中ずっと食事を続けるかもしれません。」


<習慣を変える>
より意識しながら食事をする準備ができた人は、アルバース博士が提示する以下のヒントに従ってみましょう。


⦁    2つの行動を分断する
「テレビを見ながら間食をとっても問題ありません。しかし、一息ついてテーブルに移動し、間食を終えてから、テレビに戻ってみましょう。」と、彼女は提案しています。
研究では、食事に意識を向けることで、食べる量が減少し、空腹感や後の間食が減ることが示されています。


⦁    懸命な選択をする
夕方に何か食べたくなったら、砂糖やカフェインを含まない間食を選択しましょう。
全粒粉パンやシリアル、クラッカーなどの複合糖質は、睡眠を促進するのに役立つ可能性があります。


⦁    制限を設ける
間食やテレビ視聴について事前に計画し、制限を設けると役立つことがあります。
例えば、ポップコーンを1カップのみに制限したり(一袋全部食べるのではなく)、ドラマを2話分のみ視聴する(1シーズン全て見るのではなく)などです。
夕方にテレビを視聴すれば、ネットフリックスの番組を連続視聴して睡眠時間が削られることを防ぐことにも繋がります。
睡眠時かんが1~2時間減っただけでも、翌日に食欲ホルモンが放出される可能性があると、アルバース博士は言います。
これにより、甘いものや塩辛い物が欲しくなったり、食べ過ぎることに繋がる可能性があります。


⦁    何かやることを作る
テレビを見ている間、編み物や塗り絵、爪のマニキュア、ストレスボール、もしくは数独パズルのような、手を動かし続けられる何かしら間食以外の活動を見つけましょう。


⦁    友人を招く
「他人と一緒にテレビを見ると、私たちは他人を意識した行動を取るため、効果的である場合があります。」と、アルバース博士は言います。
「誰かと居ると、無意識に物を食べ過ぎない傾向にあります。」


睡眠やストレス、様々な感情も過食の一因となることがあります。
テレビを見ながらの間食をコントロールすることに苦戦している場合は、他に要因があるかどうか考えてみましょう。

出典 2019年12月26日更新 health essentials『Here’s Why We Overeat in Front of the TV (and How to Stop)』(2020年1月3日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/put-down-that-remote-heres-why-we-overeat-in-front-of-the-tv-and-...