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スタチンは心臓病には良いが糖尿病の場合はそうでもないかもしれない

2021105日(ヘルスディニュース)-スタチンはコレステロールを低下させることは証明されていますが、糖尿病患者にとってはマイナス面もある可能性があります。

新しい研究では、血糖値を悪化させる可能性があることがわかりました。

研究者は、スタチンを服用していない人の48%と比較して、スタチンを服用している人の56%が糖尿病の進行が確認されたということを発見しました。

そして、スタチンの投与量が多いほど、糖尿病の進行が速くなります。

「この研究は、糖尿病患者におけるスタチンの有益性と有害性のバランスを調べるさらなる研究の始まりとなるはずです。」

と上級研究者のイシャク・マンシ博士は述べています。

彼は、ダラスにあるテキサス南西部大学の医学、データと人口科学学部の教授です。

「私たちはスタチンの利点についてよく知っていますが、害についてはあまり調査がされていません。」

とマンシ博士は述べました。

「具体的には、一次予防のためにスタチンを使用することでの効果が少ないかまたは、害を受ける可能性のあるのはどんな人々なのでしょうか。これらの疑問の答えを得るまで、何億人もの患者へ影響するため、延期することはできません。」

彼は、この1つの発見のみに基づいて、患者がスタチンの服用をやめるべきではなく、その関連性は因果関係を証明していないということを警告しました。

この研究のために、マンシ博士と彼の同僚は、スタチンを使用した83,000人以上の糖尿病患者と使用しなかった83,000人以上の糖尿病患者に関するデータを収集しました。

スタチンを服用している人は、糖尿病の進行が確認されている可能性が高く、スタチンを服用していない人よりも早く、血糖値を下げるためにインスリンや他の種類の薬の使用を始めています。

「この研究は、スタチンの服用を始める際に細心の注意を払い、抗糖尿病薬の投与の必要性を予想されることを臨床医に警告するかもしれません。」

とマンシ博士は述べました。

ニューヨーク市のアルバートアインシュタイン医科大学の名誉教授であるジョエル・ゾンゼイン博士は、2型糖尿病を管理するための鍵は血糖だけではないと述べました。

2型糖尿病の管理は血糖値を下げることだけに集中していません。」

と研究には関与していなかったゾンゼイン博士は説明しました。

「ライフスタイルの変化に加えて、合併症を予防または軽減するために薬が必要になることがよくあります。スタチンはコレステロールを下げ、心臓発作や脳卒中を予防するのに非常に効果的です。」

スタチンは糖尿病を引き起こさず、新たな糖尿病の発症速度をわずかに上昇させることはよく知られていますが、正確なメカニズムについてはは不明のままであると彼は言います。

2型糖尿病患者におけるスタチンを服用するメリットは、潜在的な副作用よりもはるかに大きいのです。」と

ゾンゼイン博士は付け加えました。

何百万人もの人々にスタチンによる治療が行われており、その広範にわたる適用は公衆衛生の大きな進歩であると彼は述べました。

肥満、高血圧、高コレステロールの治療は血糖コントロールの改善と同じくらい重要であるとゾンゼイン博士は付け加え、スタチンは2型糖尿病患者においてのこれらの改善に最適な薬の1つだと述べています。

「薬が処方される際には、医療提供者と患者の間で、利益と副作用について注意深く話し合われています。」

とゾンゼイン博士は述べました。

「スタチンの場合、特に2型糖尿病の患者での効果は、潜在的な副作用よりもはるかに優れています。」

この報告は、104日にJAMA Internal MedicineJAMA内科)誌にオンラインで公開されました。



【以下のリンクより引用】

Statins: Good for the Heart, Maybe Not So Good for Diabetes

Healthday

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