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スタチンの服用を止めると、2度目の脳卒中リスクが高まる

米国心臓協会誌に発表された新しい研究によると、脳卒中直後にスタチンの服用を止めると、2度目の脳卒中リスクを高める可能性があるといいます。

スタチン系薬は、肝臓がコレステロールを生産する能力を阻害することによって作用します。
3〜6か月以内にコレステロール低下薬の服用を中止した人は、1年以内に別の脳卒中を起こす可能性が42%高いことがわかりました。

研究者らは、台湾の保健福祉研究データベース(Taiwan National Health Insurance Research Database)のデータを分析しました。
これには、虚血性脳卒中を患う45,151人を含む、人口の大部分の人々の医療情報が含まれています。
これらの患者はすべて、退院後90日以内にスタチンを処方されていました。

6ヵ月後、患者の18.5%が薬の服用を完全に止めていました。

研究者らは、1年以内に別の脳卒中を起こした患者の割合は、服用を中止した場合は6.2%であったのに対し、服用量を減らしても薬の服用を継続していた場合は4.4%となることを見出しました。

本研究の筆頭執筆者であるMeng Lee博士は、次のように述べています。
「これらの調査結果は、医療従事者ととアテローム性脳卒中患者は、やむおえない理由がない限りはスタチン治療を中止するべきでないことを示唆しています。」

出典:2017年8月3日更新Health Spectator UK『Coming off statins makes a second stroke ‘significantly more likely’』(2019年4月25日に利用)
https://health.spectator.co.uk/coming-off-statins-makes-a-second-stroke-significantly-more-likely/