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コレステロール値、米国の子供たちの間では改善

2019年5月21日火曜日(HealthDay News) - 小児の肥満は問題になっていますが、アメリカでは子供たちのコレステロール値が
過去20年間にわたり改善してきたことを新しい研究が示しています。

研究者らは、1999年以降、米国の子供や10代の若者の間で「悪玉」LDLコレステロール値が下がっている一方で、
「善玉」HDLコレステロール値が上がっていることを発見しました。

それは良いニュースであると研究者らは『Journal of the American Medical Association』の5月21日号で報告しています。
悪いニュースとしてはコレステロール値が「理想的」であった子供たちは約半数だけでした。
また、10代の若者の4分の1の子供は約15%はコレステロール値が不健康なレベルでした。  

子供のコレステロール値が重要なのはなぜでしょうか?
研究の主任研究員であるアマンダ・ペラック博士によれば、小児期のコレステロールの異常な値は、
人生の後半に影響を与える可能性があることが研究によりわかっています。

「成人するとLDLコレステロール値が高いことはアテローム性動脈硬化症の主な要因となります。」
と、シカゴにあるルリー小児病院の小児心臓専門医であるペラック博士は述べました。  

「しかし、アテローム性動脈硬化症のプロセスは小児期に始まる可能性があることが示されています。」
アテローム性動脈硬化症は、動脈内の「プラーク」が蓄積します。

コレステロール、カルシウムなどの物質でできているこれらの沈着物 は動脈を狭くして硬化させ、最終的には血流を妨げます。

プラークが破裂すると、動脈が閉塞して心臓発作や脳卒中が引き起こされる可能性があります。

ペラック博士は、子供のコレステロール値が改善していることは心強いと述べましたが、その理由は明らかではありません。
一方では、1999年以降、小児肥満が増加しており、肥満がコレステロール値を上昇させる可能性がある1つの要因であるため、
こういった前向きな傾向は驚くべきことです。  

ペラック博士は、多くの加工食品からのトランス脂肪の除去など、食生活の変化が何らかの役割を果たしている可能性があると推測しています。
(トランス脂肪はLDLを高め、HDLコレステロールを下げます。)

ルイス・ゴンザレスメンドーサ博士は、マイアミにあるニクラウス小児病院の内分泌学科長です。
彼はまた食事療法の要因が改善の根底にあると思っています。

ゴンザレスメンドーサ博士は研究には関わっていませんでしたが、次のように述べました。
「食品の栄養表示に関連していると思われます。食品ラベルを読んで自分の体内に何を取り入れているかを意識している人が増えています。」

理由が何であれ、この調査結果は「肯定的な何かが起こっている」ことを示していると、博士は付け加えています。

この結果は、1999年から2016年までの間に進行中の米国政府の健康調査のデータに基づいています。
それは6歳から19歳までの26,000人以上のデータを含みました。

ペラック博士のチームは、1999年から2016年の間で平均して、子供の総コレステロール値は、164mg/ dLから155 mg / dLに
9ポイント低下したことを発見しました。
(総コレステロール値は200を超えるレベルは高いと見なされ、170未満のレベルはすべて正常です。)

一方で、善玉コレステロールの平均レベルは55 mg/dLに数ポイント上昇しました。
( 45mg/dLを超えるHDLレベルは正常と見なされます。)

また、10代の若者の平均LDLは92 mg/dLから86 mg/dLに低下しました。
(LDLは110未満であれば正常と見なされますが、子供のLDL測定記録はありませんでした。)

このような改善にもかかわらず、全てのコレステロール値が正常範囲にある子供たちは51%だけであったことを研究では見出しました。

ペラック博士は、彼らがまだ若いということを考えると、それが心配だと述べました。

「私たちはできるだけ長い間、理想的な健康状態を維持したいものです。」
と彼女は述べました。  

なぜ、子供の何人かは高コレステロールを発症するのでしょうか?
ペラック博士は、ほとんどの場合、貧弱な食事や運動不足、および肥満などが、通常原因となると述べました。
また、ごく少数の子供たちでは腎臓病や甲状腺機能低下症などの根本的な病状を抱えていることがあると彼女は付け加えました。

ゴンザレスメンドーサ博士によれば、生活習慣が通常原因となるため、治療は食事療法、運動療法およびダイエットなどに集中します。
彼は、特別な「コレステロール」ダイエットよりもむしろ健康的な食事のための全食品に焦点を当てることが、
どんな特別な「コレステロール食」よりも重要であると述べました。

ペラック博士はそれに同意しました。
「食事療法に関しては、果物や野菜、全粒穀物、豆、赤身の肉など「本物の」食品に焦点を当てることです。」
それは、コレステロールを治療するだけでなく、またそれを予防する方法であると指摘しました。
アメリカ小児科学会は、9歳から11歳までのすべての子供へコレステロールの検査を推奨しています。

【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/dietary-choloesterol-news-130/ch...