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アスピリンとイブプロフェンの違い、服用タイミング

痛み止めを使う時、アスピリンとイブプロフェンのどちらを使っても問題無いと思う方がいるかもしれませんが、それは違います。

ドラッグストアにはたくさんの鎮痛薬が売られており、どれをいつ飲めば良いのか迷うかもしれません。
特にこの2種類の市販薬はどちらも非ステロイド性の抗炎症薬(NSAID)の鎮痛薬であり、市場に出てから何年も経過しており、一見どちらを使っても良いように思えます。
しかし、薬剤師であり、ニュージャージー州グラスボロでバイト・サイズド・フィットネスを設立したアライス・スカフィッジ氏は、これに待ったをかけています。
これらの薬は似ているものの、どちらを使っても良いという訳ではありません。

「アスピリンはサリチル酸と呼ばれる化学関連化合物の分類に属していますが、イブプロフェンはそうではありません。」とスカフィッジ氏は言います。
「サリチル酸は天然に存在する化学物質の一種であり、健康障害の治療に何千年もの間使用されてきました。」
サリチル酸はレーズンや杏子、その他果物や野菜などの食品に含まれる天然物質です。

アスピリンもイブプロフェンも、プロスタグランジンと呼ばれる体の天然ホルモン様の物質を阻害することで痛みや腫れを最小化し、鎮痛効果を発揮すると、スカフィッジ氏は言います。
しかし、これらの薬の比較はここで終わりです。
以下に状況によってどちらの薬を使うべきなのか、もしくは第三の選択しを探すべきなのかを記載しています。

<アスピリンを使う場合>
心臓発作リスクが高い場合:
米国心臓協会によると、低用量のアスピリンを毎日服用することで、リスクがある人の心臓発作を予防できる可能性があるといいます。
もちろん日常的もしくは定期的なアスピリン治療を始める前には、医師に相談して下さい。
アスピリンアレルギーや出血の既往歴がある人は、この治療法は避ける必要があります。

<イブプロフェンを使う場合>
12歳未満の子供:
12歳未満の場合、インフルエンザの様な症状や水疱瘡を治療する際は、
イブプロフェンもしくはアセトアミノフェン(タイレノール)を使用する必要があると、スカフィッジ氏は言います。
これは、アスピリンによってライ症候群と呼ばれる、重度で致命的となることの多い症状の発症リスクが上昇することが理由です。
ライ症候群は稀に乳児や若年成人が発症することもありますが、インフルエンザなどのウイルス感染にかかり、アスピリン配合薬を服用した18歳未満の人において一般的にリスクがあるとされています。
上記に当てはまらないとしても、スカフィッジ氏は殆どの患者に対して、痛みの緩和や頭痛(場所によらず)の治療にはアスピリンよりもイブプロフェンを使用することを推奨しています。
イブプロフェンの血液細胞および血小板に対する作用はそれほど大きくないため、彼女は定番の鎮痛剤として使用しています。

出典: 2019年10月11日更新The Healthy『The Real Difference Between Aspirin and Ibuprofen—and When to Take Them』(2019年11月7日に利用)
https://www.thehealthy.com/healthcare/drugs-medicine/difference-between-aspirin-and-ibuprofen/