ほとんどの高齢男性はテストステロンの交換を必要としない

（ロイターヘルス）- 月曜日に発表された米国医師会の新しいガイドラインによると、テストステロンレベルが長年にわたって低下している高齢の男性には、性機能障害を治療するためのテストステロン補充のみが必要であるようです。

低テストステロンまたは「低T」の治療薬の売り上げは2001年から2011年にかけて3倍になりました。

これは、皮膚パッチ、局所ジェル、錠剤、注射剤などの形のテストテトロンによるアンドロゲン補充療法を約束する消費者向け広告によって促進され、男性の活力と性欲を回復させることができます。

しかしその傾向は、この治療法が脳卒中および心臓発作のリスクを伴うことを示唆する研究が発表されたため、2013年から逆転しました。

2016年、米国食品医薬品局は、製造業者に製品ラベルに心臓関連および精神衛生の副作用のリスクに関する警告を記載するように命じました。

しかし、消費者向けテレビ広告に牽引されている薬は人気を維持している、と米国医師会（ACP）の会長であるロバート・マクリーン博士は述べました。

「ケーブルテレビを視聴していて“はーい、あなたのTを確認して”という広告を見ないことはありません。私たちは皆、これがテストステロン代替品を若者の噴水の一種として販売していることを知っています。」とマクリーン博士は述べました。

ACPは、加齢に伴うテストステロンレベルが低下した男性のテストステロン治療の安全性と有効性に関する最新の証拠レビューに基づいて推奨事項を作成しました。

この研究では、性機能、身体機能、生活の質、活力、抑うつ、認知、および心臓病、脳卒中、死亡リスクの増加などの重篤な副作用に対する治療の有効性が調査されました。

推奨事項は、治療について尋ねる男性患者に助言を行う方法について医師のガイダンスとなるように設計されています。

テストステロンのレベルは、30代半ばから年間約1.6％低下します。

 60歳以上の男性の約20％はテストステロンレベルが低く、その低下率は70代の男性では30％、80代の男性では50％に上昇します。

 

レビューに基づいて、ACPは性機能障害のある年齢に関連したテストステロンレベルの低下が見られる男性が、治療からわずかな利益を得る可能性があることを発見しましたがエネルギー、身体機能または認知を改善するための使用をサポートする証拠は不足しています。

変わった動きでは、この研究グループはこれらの治療の費用も調べ、2016年のメディケアの請求データに基づいて、注射がゲルや貼付剤よりもはるかに安いということを発見しました。

具体的には、2016年のテストステロン補充療法の費用は、経皮療法で年間2,135.32 USドル（約231,481円：1月7日　現在の為替レート, 108.40円/ドル適用）でしたが、注射ではわずか156.24 USドル（約16,937円：1月7日　現在の為替レート, 108.40円/ドル適用）でした。

推奨事項は、テストステロンレベルの低下を引き起こす視床下部、下垂体または精巣の障害を持つ男性には適用されません。

いくつかの個別の研究では、テストステロン補充療法が心血管疾患のリスクを高める可能性があることが示されていますが、ACPによってレビューされた14件の試験からの証拠は、あまりに弱く心臓の安全性に関する確固たる結論を出すことができませんでした。

薬物が前立腺癌または死亡のリスクを高めるかどうかについて、研究者は被験者を招集するほど十分な証拠がなかったと結論付けました。

「証拠はまだ初期段階であり、最小限のものです。」と推奨事項を支持している、米国家族医師会のジュリー・ウッド博士は述べました。

「多くの分野でまだ証拠が不足していると思う部分は、潜在的なリスクに関する長期的な証拠です。」と、このエビデンスレビューには関与しなかったウッドは博士は述べました。

「心血管疾患、前立腺癌、その他の問題に関する証拠は、数年後に得られる可能性があります。これが私たちが今わかっていることです。」

と博士は述べました。

 

 

【以下のリンクより引用】

Most older men don't need testosterone replacement, new guidelines say

Reuters