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AHA ニュース:アジア系と太平洋諸島系の女性は妊娠中毒症での合併症のリスクが最も高い

2021 6 8 (アメリカ心臓協会ニュース American Heart Association News)

-新しい研究によると、黒人女性は妊娠中に妊娠高血圧腎症と呼ばれる重度の高血圧を発症する可能性が最も高いことが示されています。

しかし、アジアと太平洋諸島地域の女性は、この状態から心血管合併症を発症するリスクが最も高い可能性があります。

米国心臓協会の学術誌『Hypertension高血圧症』に火曜日に発表されたこの研究は、米国で妊娠の合併症や死亡率が増加している理由の理解と、人種や民族に関連する違いに焦点を当てています。

「心血管疾患は妊産婦死亡の主な原因であり、この大きな要因の 1 つは妊娠高血圧症候群です。」

と、この研究の主任著者である エリン・ミチョス博士は述べています。

彼女は、ボルチモアにあるジョンズ・ホプキンス大学医学部の『女性の心臓血管健康』を指揮する医学部の准教授です。

妊娠に関連した死亡数は黒人女性の間で非常に高く、10万件の出生あたりの死亡数は白人女性の 13.4 人に比べて 41.7 人です。

この新しい研究では、2016 年から 2018 年の間に 1,130 万件以上の分娩が行われた病院のデータを分析しました。

年齢、収入、妊娠前から肥満であったかなどの要因を調整した後でも、黒人女性は白人女性よりも妊娠中毒症を発症する確率が 45% 高くなりました。

この確率は、ネイティブ アメリカンの場合は 35% 高く、ヒスパニック系の女性の場合は 9% 高くなりました。

しかし、アジア系と太平洋諸島系の女性は、白人女性よりも妊娠中毒症の確率が 19% 低くなりました。

しかし、研究者が心不全、肺水腫、腎不全などの妊娠による心血管系の合併症を最も多く発症したことを考慮に入れると、データは別の結果を示しました。

妊娠中毒症を発症した女性とそうでない同人種または同民族の女性を比較すると、合併症の確率が最も高かったのは、アジア系と太平洋諸島系の女性でした。

「重要なポイントは、黒人女性は妊娠中毒症を発症するリスクが最も高く、全体として多くの合併症を抱えていますが、実際には必ずしも心血管系の合併症を発症するリスクが、最も高いわけではないということです。」

と、研究の筆頭著者でジョンズ・ホプキンス大学医学部の心血管疾患フェローであるアナム・ミンハス博士は述べました。

「どちらかといえば、アジアの女性が最もリスクが高いと言うこともできます。しかし、率直に言って、すべての女性は妊娠中毒症による心血管系の合併症のリスクが非常に高いのです。」

と彼女は述べました。

研究者は、分析したデータセットでのアジア系と太平洋諸島系の人々のカテゴリは、南アジア、東アジア、その他の地域の女性を含んでおり、非常に多様だと指摘しました。

結果として、重要な相違点を調査結果に取り込婿とはできませんでした。

「この研究の大きな強みの 1 つは、彼らが人種によって影響が変わることを全国的に大規模なデータセットの代表的なものを使用し具体的に調べたことだと思います。」

と、大規模で全国的に代表的なデータセットを使用したと、カリフォルニア大学サンフランシスコ校心臓病学部門の医学准教授である ニシャ・パリフ博士は述べています。

彼女はこの研究には関与していませんでした。

「米国の女性の主な死因が心血管疾患であることはわかっています。また、米国の妊産婦死亡率は、過去数年間で低下するのではなく、実際に上昇していることもわかっています。」

と パリフ博士は述べています。

彼は最近、妊娠合併症と心血管のリスクに関する AHA の科学的声明の執筆を主導しました。

「したがって、これらの著者が研究したデータの種類は非常に重要です。」

心血管系合併症のリスクは妊娠をはるかに超えて広がる可能性があると ミチョス博士は述べています。

たとえば、高血圧に関する2020年の研究では、妊娠中毒症は女性がその後の人生において、心不全の発症が2倍になる可能性があることがわかっています。

「そのため、妊娠後期と出産直後に注意を払うことがとても重要です。」

と彼女は述べました。

なぜなら、その時期は、注意が出産後の赤ちゃんに集中する傾向があるためです。

しかし、妊娠と出産の影響は数週間から数ヶ月続くことがあります。

ミチョス博士によると、出産後に小児科医を訪ねる際に、新生児の母親の血圧を確認することが役立ちます。

研究者たちは、アジアと太平洋諸島の女性が妊娠中毒症による合併症の確率がなぜ高いのかについての理由を突き止めていません。

しかし、ミチョス博士は、調査結果全体では、健康の不平等に対処するための集中的な取り組みの必要性を再確認しています。

「これらの健康格差に真に取り組み、妊娠前、妊娠中、妊娠後の女性の健康の公平性を実現するためには、社会一般および国をあげての継続的な取り組みが必要です。」





【以下のリンクより引用】

AHA News: Asian and Pacific Islander Women May Be at Greatest Risk for Preeclampsia Complications

Healthday