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JapanRx / 2型糖尿病の治療におけるカナグリフロジンの有効性

2型糖尿病の治療におけるカナグリフロジンの有効性

ダンディー大学主催の研究では、2型糖尿病の治療薬として承認されている新品種の薬剤のうちの一つが、既存の薬剤メトホルミンと組み合わせて使用​​することを必要とせずとも特に有効であり得ることを発見しました。

SGLT2(ナトリウム - グルコース共輸送-2)を阻害する3つの薬剤、カナグリフロジン、ダパグリフロジンとエンパグリフロジンは、ここ2年の間に相次いで、米国および欧州における2型糖尿病の治療薬として承認されています。
SGLT2は、腎臓から血流により戻されることにより血液から、グルコースを濾過再吸収するタンパク質です。そのプロセスが阻害されると、より多くのグルコースが尿中に現れ、血液中には少なくなります。これが、糖尿病患者にとっては有益なのです。


ダンディー大学のグラハム・ハーディー教授が率いたグラスゴー大学とカナダのマクマスター大学との共同チームで行っている研究では、薬剤の一つ、カナグリフロジンが、2型糖尿病の治療に特に有効であり得ることを示唆しています。
「私達は、カナグリフロジンが、SGLT2を阻害するだけでなく、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)という1980年代にダンディー大学で発見されたシグナル伝達経路を活性化することを発見しました。」
と、ハーディー教授は述べています。
「しかし、ダパグリフロジンとエンパグリフロジンはこれを効果的には行いません。」
「この重要性は、”AMPKの活性化”というのが、すでに2型糖尿病の治療のための第一線の薬剤で世界中での100万人以上の人に処方されているメトホルミンの作用の主要なメカニズムの一つであるということです。
製薬会社は、現在、SGLT2阻害剤およびメトホルミンの組み合わせの有効性を試験するために臨床試験を行っています。我々の結果は、カナグリフロジンの場合には、カナグリフロジンも、既にAMPKを活性化があるので、メトホルミンの追加が不要であるかもしれないことを示唆しています。」


ダンディー大学はAMPKの研究において世界有数のセンターであり、糖尿病治療において、一翼を担っています。 この新しい研究の結果は、糖尿病ジャーナルで公開されています。

(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-07-effectiveness-canagliflozin-diabetes.html