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高齢者における白血病はまだ治療可能であるという真実

あなたが高齢者であり、医師から白血病であると診断された場合、後は身辺整理を行うことしかできないと思われた(もしくは言われた)かもしれません。
しかし、年齢や病状にかかわらず、急性白血病の診断を受けた全ての人は治療を受けることができるということを、知っておいて下さい。

<高齢者の白血病>
白血病は小児疾患と見なされることが多く、小児がんの中でも最も一般的なものの1つですが、この血液疾患のがんは、成人が発症することの方がはるかに多い病気です。

アメリカ国立がん研究所によると、白血病の診断は65~74歳の人の間で最も多いといいます。
診断時年齢の中央値は、66歳です。
患者の年齢がいくつであっても、化学療法や輸血を含む治療選択肢が存在します。

私たちはよく、白血病には良い宣伝担当者が必要だとジョークを飛ばします(冗談事ではありませんが)。
高齢患者に治療選択肢について説明すると、多くの場合嬉しい驚きの反応が得られます。
私は、99歳にもなる患者を治療したこともあります。


<治療選択肢や人生の目標について話す>
60代の人が集中化学療法を受ける場合、寛解率は55~60%となります。
これは、がんはまだ体内にある可能性があるものの、がんの徴候や症状全てが消失することを意味します。

しかし、治療には感染や死亡を含むリスクも存在します。
ただこうしたリスクは、治療をしなくても存在するのです。
もし70代の患者が治療を拒んだ場合、感染やその他合併症リスクがあり、残り寿命は3~4カ月となります。
治療を受けた方が、残り寿命は長くなるのです。

白血病診断を受けた高齢者は、この疾患に焦点を置いた腫瘍医と協力する必要があります。
私の病院には、入院患者にも外来患者に対しても、白血病を専門とする医師および看護師がいます。
また、高齢の白血病患者を治療する上での決まり事を設けています。

しかし私は、これは私が決めることではなく、患者自身の選択であると説明します。
患者とは、人生の目標について話し合います。
これは、推奨された治療法が彼らの目標や患者が期待するものに沿っていることを確認するために、私たちが行っている最も重要なディスカッションの一つです。

出典: 2019年11月22更新 health essentials『The Truth About Leukemia in Older Adults: It’s Still Treatable』(2019年11月27日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/myth-busted-you-dont-treat-older-adults-with-leukemia/