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JapanRx / 鉄欠乏症は透析を行っていない慢性腎臓患者での死亡率と心血管疾患のリスクを上げる

鉄欠乏症は透析を行っていない慢性腎臓患者での死亡率と心血管疾患のリスクを上げる

トランスフェリン飽和度が低いことで示される鉄欠乏症は、貧血の有無にかかわらず、非透析慢性腎臓病(CKD)患者の死亡率と心血管疾患(CV) の発症リスクが高いことに関連しています。

2021714日(ヘルスディニュース) - Journal of the American Society of Nephrology誌のオンラインで78日に公開された研究によると、貧血の有無にかかわらず、非透析慢性腎臓病(CKD)の患者では、鉄分の貯蓄を示す血清バイオマーカーに反映される鉄欠乏症は、全ての原因による死亡と主な心血管疾患(MACE)の増加に関連しています。

ブラジルのクリチバにあるPontificia Universidade Catolica do Parana(パラナ・カトリカ大学) のムリロ・ゲデス医学博士らは、ブラジル、フランス、米国、およびドイツからの 非透析慢性腎臓病の5,145人の患者において、鉄の貯蓄の血清バイオマーカー(トランスフェリン飽和度, TSAT および フェリチンレベル)と、すべての原因による死亡率および心血管イベントとの関連について調査を行いました。

すべての原因による死亡率とMACEのハザード比は、Coxモデルを使用して推定されました。

研究者らは、TSAT26%〜35%であった患者と比較して、要因の調整後でTSAT15%以下の患者ですべての原因による死亡率とMACEのリスクが最も高いことを発見しました。

すべての原因による死亡率とMACEのリスクが最も低いのは、スプライン分析においてTSAT 40%の患者でした。

TSAT46%以上の場合では、MACEではなくすべての原因による死亡のリスクも上昇しました。

ヘモグロビンの調整後、効果の推定値は同様でした。

フェリチンについては、フェチリチンが300ng / mL以上ですべての原因による死亡率の増加を除いて、方向性での関連はありませんでした。

研究共著者は声明の中で、次のように述べています。

CKDにおいての鉄欠乏では、貧血に焦点を当てた典型的な管理方法を知るため、赤血球生成効果を超えた鉄欠乏治療による影響に組む介入研究が必要です。それが、患者の転帰を改善するためのより最適な治療方法の開発を促進する可能性があります。」

この研究は、いくつかの製薬会社によって部分的に資金提供が行われました。



 

【以下のリンクより引用】

Iron Deficiency May Increase Mortality, CV Risks in Nondialysis CKD

Healthday

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