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誤診される真菌性皮膚感染症

ジョージワシントン大学(GW)の皮膚科学者、アダム・フリードマン博士によるアメリカ皮膚科学アカデミー誌に掲載された調査によれば、真菌性皮膚感染症は、誤診されることが多いようです。

カリフォルニア州サンディエゴのGWおよびセラピューティックス臨床研究所の研究者らは、2016年のオーランド皮膚科美容および臨床皮膚科の学会で調査を報告しました。
この調査では、皮膚科医に匿名で13件の臨床画像を参照し、その画像が真菌性皮膚感染と一致しているか否かを判定するよう求めました。

症例の大部分は、参加者の50%にのみ適切に分類され、聴衆の90%に正しく識別されたのは1症例だけでした。

皮膚、髪または爪における真菌感染の最も一般的な種類である皮膚糸状菌感染症は、世界人口の推定25%が疾患しており、米国では過去10年間に、5100万人の外来患者数が報告されています。

皮膚真菌症の誤診は、誤った治療選択、症状の悪化、さらには皮膚および軟部組織への別の感染症も含まれています。

「誤診を最小限に抑え、最終的に疾病への影響を抑えるために皮膚糸状菌および他の真菌性皮膚感染症に対する適切で継続的な医学教育を推進することは重要です。」
と住民参加プログラムのディレクターでもあるフリードマン博士は述べています。

この調査では、特定の真菌性皮膚感染症と原発性炎症状態とを区別するための挑戦や、正確な診断を見逃す可能性が強調されています。
「二次性梅毒、環状乾癬、および淡蒼球疹は、皮膚糸状菌感染症を模倣する炎症性皮膚疾患に入ります。」
とフリードマン博士は述べています。
「しかし、居住空間で水酸化カリウム調製のような診断技術についての知識と訓練により、誤診を防ぐことができます。」
 
『皮膚真菌感染症は一般に誤診されている。』といった調査に基づく研究はAmerican Academy of Dermatology誌に掲載されています。

(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-11-survey-fungal-skin-infections-commonly.html