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被害者家族がマラソンのリスクを警告

昨年アイルランドで行われたベルファスト・マラソンで倒れた後に亡くなった警察官の家族は、今年のマラソン参加者に健康上のリスクを認識するよう警告しています。

マラソンに初めて参加した50歳のステファン・ヒーネイ氏は、心臓発作を起こし、シデナムバイパスで倒れました。

彼はその後、ベルファストのロイヤルビクトリア病院で亡くなりました。

次の日曜日に行われる第38回マラソン大会には、約18,000人のランナーが参加する予定です。

ヒーネイ氏は、昨年のマラソン大会に参加した17,000人の内の1人でした。


- '私のヒーロー'
家族とリマバディに住んでいたヒーネイ氏は、大会中で5マイル(約0.8キロ)の地点で倒れました。

彼の19歳になる娘であるビクトリアはBBCニュースNIの記者に、ランナーはもし健康上の心配がある場合は迷わず医者に相談すべきであると話しています。

「もし気分が優れない場合は、医者に相談することを恐れないでください。」とビクトリアは言います。

「日曜日のマラソンは全ての人に楽しんでもらいたいですが、私の父のように倒れてしまう人が出ないように、皆さんにリスクを認識して欲しいと思います。」

父は彼女にとってヒーローであったと、ビクトリアは言います。

「父は素晴らしい人間であり、それはリマバディに住む誰もが知っていました。」と彼女は付け加えています。

「父はスポーツや募金に傾倒していました。私は父のことを誇りに思っており、いつも周りの人に話しています。」

「誰もが彼のような父を持てる訳ではありません。私たちは父のことを毎日思い出します。私は昔の写真を眺めるのが大好きです。」

イギリス心臓病支援基金によると、北アイルランドでは毎年約4,400人の人が心臓発作で入院しているといいます。


- 心臓発作の兆候とは?

  • 胸の痛みや不快感が突然起こり、消えない
  • 左右の腕、首、あご、背中、または胃の痛みがある(重度の痛みや圧迫感があるケースも)
  • 気分が悪くなる、汗をかく、ふらつく、息切れがある


イギリス心臓病支援基金の心血管臨床開発コーディネーター、クレイグ・ムーア氏は、次のように述べています。
「この事件は、心疾患や循環器疾患がどの年齢でも、誰にでも起こり得ることを強調しています。」

「皆が危険因子について知ることが重要です。」

「私自身実際にベルファスト・マラソンに参加したことがあるため、これがどれだけ身体に負担をかけるかを知っています。」

「ランニング中に起こる息切れや気分の悪化などの症状を抑え込むことは簡単ですが、私たちは自身の身体の変化にもう少し耳を傾けるべきです。」

「胸に痛みがあり、痛みが腕や背中、あごにまで及んだ場合は、マラソンのような行事に参加する前に、医師の診察を受けるべきです。」

彼は、救急に連絡することを優先すべきであると述べています。

「何かおかしいと感じることがあれば、何らかの助言を求めるべきなのです。」とムーア氏は付け加えました。

ベルファスト・マラソンの主催者は、ウイルス感染、胸の不快感や痛み、動悸がある、もしくは体調が優れない場合は、日曜日のレースに参加しないように求めています。

出典:2019年5月4日更新 BBC News 『Stephen Heaney: Marathon victim's family warn of risks』(2019年5月8日に利用)
https://www.bbc.com/news/uk-northern-ireland-foyle-west-48131401?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/health&link_location=live-reporting-story