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職場のセクハラは自殺のリスクを高める可能性がある

2020年9月2日 -「Me Too」運動の真っ只中、職場でセクハラされた人々が自殺未遂と自殺のリスクが高まっている可能性があることが新しい研究で判明しました。

 

スウェーデンでの調査結果は、職場のセクハラが「自殺行動の重要な危険因子を表す」可能性があると、研究著者である、ストックホルム大学心理学部の准教授のリンダ・マグヌソン・ハンソン博士とその同僚たちは述べました。

この調査には、1995年から2013年の間にアンケートに回答したスウェーデンの85,000人を超える男性と女性の労働者が含まれています。

過去12か月間に同僚、上司、または「その他」として、クライアント、乗客、学生、患者などからセクハラを受けたかどうかについて尋ねられました。

全体として、労働者のほぼ5%が職場のセクハラを報告し、そのうち、男性は約2%、女性は7.5%です。

セクハラを受けたと述べた人は、どちらかといえば若く、独身者、もしくは離婚経験者、低賃金だが緊迫した職に就いており、ヨーロッパ国外で生まれている可能性が高いようです。

労働者には、その後、平均13年間まで追跡調査が行われました。その間、125人が自殺し、816人が自殺を図っていました。

研究は観察にすぎず、因果関係を証明していませんでしたが、職場のセクハラは自殺のリスクをほぼ3倍に増加させることと関連しており、自殺未遂のリスクはほぼ2倍に増加していることを研究者らは発見しました。

健康と仕事の特性を調整した後でもリスクの増加は有意なままであり、男女間で有意差はありませんでした。

研究によれば、他人からのセクハラは、上司や同僚からのセクハラよりも自殺のリスクの増加とより強く関連していました。

この結果はBMJで9月2日に発表されました。

「これは、ソーシャルワーク環境と行動に焦点を合わせた職場への介入が、自殺の負担を軽減させることに寄与することを示しています。」

とハンソン氏と彼女の研究チームは述べました。

「嫌がらせがない限り、職場は安全だと考えることはできないと私たちは思います。この問題はもはや避けられません。」

と彼らは付け加えました。

彼らは、セクシュアル・ハラスメントの被害者はメンタルヘルスの検査をと治療を受けるべきであると述べました。

 

これにより、その後のメンタルヘルスの問題や自殺傾向のリスクを軽減できると研究者らは述べています。

 

 

【以下のリンクより引用】

Workplace Sexual Harassment Might Raise Suicide Risk: Study

Healthday