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JapanRx / 老化とピロカルピン外用薬濃度が瞳孔径と涙流量に及ぼす影響について

老化とピロカルピン外用薬濃度が瞳孔径と涙流量に及ぼす影響について

目的
本研究は、年齢とピロカルピン外用薬濃度が瞳孔径と涙流量に及ぼす影響を評価する目的で行われました。

方法
81名のボランティア被験者の瞳孔径と涙流量を、それぞれスキーマーズストリップ(schirmer's strips)とメートル尺の測定器を用いて測定しました。これらの方法は、涙液分泌および瞳孔収縮に対するピロカルピン濃度の2%および4%の効果を確認する試験にも用いられました。

結果
元々の平均涙流量とピロカルピン2%と4%使用後の平均涙流量には、著しい差が見られました。元々の平均涙流量において、性差はありませんでした。また、とピロカルピン2%使用後と4%使用後の平均涙流量には、著しい差が見られました。81名のボランティア被験者の元々の平均涙流量は、13.84 mm ± 1.19 (SD)でした。元々の平均瞳孔径とピロカルピン2%と4%使用後の平均瞳孔径についても、有意な差が確認されました。

結論
基礎涙流量は年齢が上がるにつれ減少しましたが、ピロカルピン外用薬の使用により全年齢グループにおいて涙液分泌が増加しました。31歳以上の年齢グループでは、ピロカルピンによる刺激に対する耐性が高く、瞳孔径の変化は少ない結果となりましたが、ピロカルピン2%と4%使用後の平均瞳孔径に差は見られませんでした。

PMC Journal, 2010年4月3日
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3974300/