電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 結膜炎で目がかゆい?COVID-19関連症例リストに追加しましょう。

結膜炎で目がかゆい?COVID-19関連症例リストに追加しましょう。

COVID-19は、主に呼吸器の疾患です。
喘息や肺疾患の病歴がある人にとって、アメリカだけで500万人以上が亡くなったこのウイルスは恐ろしい存在です。
しかし、COVID-19の体内への侵入経路は、1つは2つ(この場合鼻や口)だけではありません。
COVID-19には中枢神経系の細胞と特別な親和性があり、医学的には神経栄養因子であると考えられています。
そして、COVID-19には神経毒性もあると考えられています。
つまり、疾患を引き起こすということです。

感覚は中枢神経系の一部です。

数か月間にわたって、研究では、目がウイルスの侵入口として機能する可能性があることが示されてきました。
理由は次のとおりです。
目から涙が出る時、涙は顔の表面を流れる落ちるだけではなく、喉からも排水されます。
ウイルスはこのようにして、目を通って体内に入り込みます。
中国の武漢で535人のCOVID患者を対象として行われたとある研究では、結膜炎の症状があったのは27人とわずかであったものの、64%にあたる343人の鼻の奥の粘膜から、ウイルスが検出されました。

目は、パンデミックにより別の角度から打撃を受けています。
これは、フェイスマスクによる影響です。
現状、マスクを着用すべきでないという人はいません。
皆が言うことは、マスクを正しく着用すべきであるということです。(そして手で顔を触らない)

メディカルディリーは、全国の数名の眼科医に対し、最近の診察の様子を尋ねました。
以下のインタビューは、簡潔に編集されています。


メディカルデイリー:
マスク着用によって発生しうる問題とは何ですか?
ペリマン医師がシアトルで行う診察では、どのような状況ですか?

ローラ・ペリマン医師:
マスクの上部が顔に適切にフィットしない場合、吐き出した息が目に当たることになります。
吐き出した息によって、涙膜(外部から見える部分の目を覆う液体層)が乾燥する恐れがあります。

メディカルデイリー:
マトッシアン医師がニュージャージー州とペンシルベニア州で行う診察では、どのような状況ですか?

シンシア・マトッシアン医師:
マスクの着用によりコンタクトレンズの乾燥が早まる可能性があります。

メディカルデイリー:
診察時にみられるその他問題はありますか?

マトッシアン医師:
電子機器の画面を見る時間が長くなったことにより、既存のドライアイの悪化を訴える患者の数が増えています。
原因は仕事のみでなく、映画の視聴や、テレビドラマの連続視聴、霰粒腫の増加なども原因であると考えられますが、調査を実施した訳ではないため、単なる感覚に過ぎません。
霰粒腫とは、マイボーム腺が炎症を起こし、圧痛や腫れが起こる症状です。
(マイボーム腺は、瞼の内側にあります。油性物質で満たされ、目の潤いを保つため分泌されます。)

ペリマン医師:
ドライアイ症状を訴える患者の数が大幅に増加しています。
また、ものもらいと霰粒腫にも大幅な増加が見られます。
これらはすべて、結膜炎やブドウ膜炎(ブドウ膜とは、網膜と強膜と呼ばれる白目の中央部分です。)の合併症として起きています。

メディカルデイリー:
バージニア州のジョン・シェパード医師にも、同様の問題が見られていますか?

シェパード医師:
はい、上記で説明されたことは全て起こっていますし、問題はそれ以外にもあります。

メディカルデイリー:
このような問題が増加する原因とは何でしょう?

ペリマン医師:
正確にはわかりません。
医師のチャットグループおよび(査読済みの)出版では、COVID-19合併症である炎症や神経栄養因子などの増加について議論されています。

メディカルデイリー:
マスクを安全に着用する方法はありますか?

ペリマン医師:
医療用テープ1インチ程を使用して鼻と頬の部分を留める方法があります。
はがす時はゆっくりと行いましょう。

メディカルデイリー:
ペリマン医師は自然化粧品に関する取り組みを行っていると伺っています。化粧品に関するアドバイスはありますか?

ペリマン医師:
アイライナーを使用する際は、瞼の際には使用しないでください。
油腺が涙液膜による角膜への保護油を分泌を阻害してしまいます。
また、接着剤を使用したつけまつげの使用も避けましょう。
COVIDは空中に浮遊するため、ウイルスの侵入を長いまつげによって止めることはできません。

メディカルデイリー:
その他なにかありますか?

ペリマン医師:
目元用化粧品の多くには炎症の原因となる成分がたくさん含まれているため、目に刺激を与えます。
クリームやマスカラなどの湿った化粧品は、汚染を防ぐためポンプ式のものに置き換えましょう。
また、化粧品はパラベンフリーのものを使いましょう。

出典 2020年8月13日更新 Medical Daily『Pink Eye Itch in Your Eye? Yes, Add It to the COVID-19 Related List』 (2020年8月17日に利用)
https://www.medicaldaily.com/make-masks-eye-care-455367