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毎日の全粒穀物が健康と「くびれたウエスト」の鍵に

2021713日(ヘルスディニュース) - 全粒穀物は、年をとってもくびれのあるウェストラインを保ち、血圧や血糖をより低い数値に保つ助けとなると新しい研究が示唆しています。

1日たった3皿分の食品でうまくいくかもしれないと著者らは述べました。

1皿分は、全粒粉パンの1スライス、ロールドオーツシリアルの半カップ分、または半膳分の玄米に相当します。

ゼネラルミルズベル健康栄養研究所によって部分的に資金提供された彼らの研究で、研究者らは全粒穀物が確実にそうであることは証明しておらず、ウエストサイズ、血圧、血糖値との間に関連があるように思われるということのみを指摘しています。

「これらはすべて、健康的なレベルに保たれていない場合、心臓病の発症に寄与する可能性のある危険因子です。」

と、研究の共著者である、ボストンのタフツ大学ジャンメイヤーUSDA人間栄養研究センターの栄養疫学チームのニコラ・マッキーン氏は述べました。

研究者らは、1948年に開始されたマサチューセッツ州フラミンガムの住民の健康調査のデータを使用しました。

彼らは、3,100人以上の参加者の食事に含まれる全粒穀物と精製穀物に関連する健康結果を調べました。

調査データは、追跡期間中央値18年に渡り、4年ごとに収集されました。

新しい研究では、5つの心臓病の危険因子(血圧、血糖、コレステロール、トリグリセリド、ウエストサイズ)の変化を、報告されている全粒穀物の摂取量と比較しました。

研究者は、全粒穀物が1日半皿から3皿とそれ以上の食事での効果を調べました。

結論として、全粒穀物をほとんど食べなかった人は、4年ごとにウエスト周りが1インチ増えました。これに対して、全粒穀物を最も多く食べた人は0.5インチでした。

全粒穀物をあまり食べなかった研究参加者は、全粒穀物を最も多く食べた参加者よりも血圧と血糖値の大幅な上昇も見られました。

全粒穀物の摂取は、HDL(善玉コレステロール)、およびトリグリセリドの血中濃度の改善にも関連していましたが、調査結果は有意ではなかったと研究者らは付け加えました。

ウエストサイズ、血圧、血糖値については、1日に3皿〜4皿の全粒穀物を摂取することで最大の利益がありました。

ほとんどの全粒穀物は、全粒小麦のパンや、すぐに食べられるシリアルでした。

彼らが摂取していた精製穀物は主にパスタと白パンでした。

マッキーン氏は、全粒穀物はおそらくいくつかの方法で研究された危険因子による悪影響を防ぐのに役立つものの、そのメカニズムについてはまだわかっていないと述べました。

「たとえば、体脂肪の増加予防に役立つという点で、その利点は全粒穀物の繊維に関連している可能性があります。これは、食後の血糖値の急上昇を防ぐのに役立ちます。そして、食べる量を少し減らしたり、健康な腸内微生物に栄養を与え、満腹感を与えてくれます。」

と彼女は言いました。

マグネシウムなどの全粒穀物に含まれる他の栄養素は、健康的な血糖値と血圧を維持するのに役立つ可能性があります。

「そして、全粒穀物に含まれる多くの植物化学物質はそのものか、または他の栄養素と相乗的に作用して、加齢での健康を維持するのに役立つ可能性があります。」

とマッキーン氏は述べています。

「これはまだ非常に活発な研究分野です。」

ニューヨーク市のニューヨーク大学(NYULangone Healthの上級臨床栄養士であるサマンサ・

ヘラー氏は、研究には関与していませんでしたが、この研究結果をレビューしました。

彼女は全粒穀物には多くの利点があると述べました。

「全粒穀物のような食物繊維が豊富な食品は、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などの健康的な化合物を大量に含んでいます。」

とヘラー氏は述べています。

「研究によると、全粒穀物は体重を減らし、また、軽度の炎症を軽減、血糖値を管理し、特定の癌のリスクを減らし、消化管の円滑な動作を維持するのに役立ちます。」

しかし、ヘラー氏によると、典型的な西洋型の食事は、主に白パン、シリアル、クラッカー、デザート、ペストリーなどの精製穀物で構成されています。

これらの精製穀物は、心臓病や糖尿病、特定の癌、さらには記憶力や思考力の低下のリスクを高めることがわかっていると彼女は付け加えました。



食事に全粒穀物を追加することは、思っているよりも簡単です。

「消費者は、トルティーヤチップス、千切り小麦 、オートミール、全粒小麦のトルティーヤ、全粒粉クラッカーなどの食品がすべて全粒粉として数えられることに驚くかもしれません。」

とヘラー氏は述べました。

彼女は、これらの買い物に行く際には、製品ラベル上に全粒穀物評議会の「Whole Grain(全粒穀物)」スタンプがある商品を見つけることができると述べました。これにより、製品に含まれる全粒穀物のグラム数を識別できます。

この研究結果は、米国栄養学会の査読付きジャーナルJournal of Nutrition』のオンラインで713日に公開されました。



【以下のリンクより引用】

Whole Grains Every Day: Key to Your Health and Waistline

Healthday