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JapanRx / 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は心臓の健康に大きな打撃を与え医師たちはその救済方法に悩んでいる

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は心臓の健康に大きな打撃を与え医師たちはその救済方法に悩んでいる

消防士で救急救命士のマイク・カミレーリさんはかつて、重いギアをはしごの上まで運ぶのに問題はありませんでした。

現在、新型コロナウイルスの後遺症との闘いの中で、彼は簡単なステップで彼の心臓はどうなるのかを知るため、身長にはしごに足をかけています。

「これは、厳しいテストではないので、ごまかさないでください。」
とセントルイスにあるワシントン大学の理学療法士ベス・ヒューズ氏は警告しました。

どういうわけか、軽度の新型コロナウイルス感染症が連鎖反応を引き起こし、最終的にカミレリさんの血圧は危険なほどに上昇、軽い運動でも心拍数が上昇、そして激しい胸痛の症状を引き起こしました。

カミレーリさんが、同様の新型コロナウイルス感染症後の心臓疾患を抱えている患者を治療するワシントン大学の心臓専門医に出会うまで、医師は皆困惑していました。

「ようやく正しい方向に舵を切りました。」

と、43歳のカミレーリさんは述べました。

彼には少しずつ改善が見られ始めましたが、最近、再感染し、再び寝込みました。

パンデミックも4年目に入り、新型コロナウイルス感染症が国民の心の健康にどれほど深刻な被害をもたらしているかが、明らかになり始めています。

ロサンゼルスのシーダーズ・サイナイ医療センターの心臓専門医である、スーザン・チェン博士は次のように述べています。

「残念なことに、他の臓器系への影響をはるかに上回る心臓や血管系への影響が確認されています。」

新型コロナウイルス感染症の感染後、最長 1 年間は、たとえ最初は順調に回復したように見えても、血栓や不整脈、心臓発作に至るまで、新たな心臓関連の問題を発症するリスクが高まる可能性があります。

未知の部分の中で、これらの後遺症を経験する可能性が最も高いのはどういう人なのでしょうか。

それらは元に戻る可能性があるのでしょうか?

それとも、将来的に心臓病がさらに悪化する危険信号なのでしょうか?

「私たちはウイルス関連の心臓疾患のためさらに病んだ国民として、このパンデミックから抜け出そうとしています。」

長引く健康問題に警鐘を鳴らしたワシントン大学のジヤド・アル・アリー博士は、その結果は「おそらく何世代にもわたって影響を与えるでしょう。」と付け加えました。

心臓病は長い間、国内および世界において死亡者数のトップとなってきました。

しかし米国では、パンデミックが発生する直前の2019年に心臓関連の死亡率が記録的な低さまで低下していたのです。

新型コロナウイルス感染症により、その10年間の進歩が台無しになったとチェン博士は述べました。

心臓発作による死亡は、ウイルスが急増するたびに増加しました。

さらに悪いことに、チェン氏の研究では、心臓発作を起こすはずがない若者が、パンデミックの最初の2年間で25歳~44歳での心臓発作による死亡が30%近く増加したことが実証されています。


問題が続くかもしれない不気味な兆候として、高血圧は心臓病の最大のリスクの1つですが、「パンデミックの過程で人々の血圧は実際に目に見えるほど上昇しました。」

と彼女は述べました。

これらの患者の中には、疲労やブレインフォグ(霧がかかったように頭がぼんやりする)などを含む数十の症状の総称である、コロナウイルス後遺症に罹患している人もいます。

国立衛生研究所は、心拍の問題を含む特定の長期にわたる新型コロナウイルスの症状に対して考えられるいくつかの治療法に関する小規模な研究を始めています。

しかしチェン博士は、患者も医師も同様に、心血管疾患がコロナウイルスが残したダメージの最初の、あるいは主な症状である場合があることを知っておく必要があると述べました。

「こうした人々は、必ずしも医師の診察を受けて『私は新型コロナウイルスの後遺症を患っています』と言うわけではないのです。」と彼女は言います。

カミレーリさんは、2020年後半に新型コロナウイルス感染症に感染した後、最初に息切れを発症し、その後、心臓関連やその他の一連の症状を発症しました。

彼は複数の医師からの指示でさまざまな治療法を試しましたがどれも効果がなく、最終的にワシントン大学の新型コロナウイルス後遺症診療所へ赴きました。

そこで彼は、血圧と心拍数の問題が悪化したため、アマンダ・ヴェルマ医師の診察を受けました。

ヴェルマ医師は、カミレーリさんのような複雑な心臓症状を抱える少数の患者を研究した心臓病チームの一員で、血流の異常が問題の一部である可能性があることを発見しました。

どのような状態だったのでしょうか?

人が動き回ると血流が急増し、休んでいると血流が落ち着きます。

しかし、新型コロナウイルス後遺症の患者の中には、ストレス反応を制御する闘争・逃走システムが活性化されたままであるため、休息中に十分な血流の低下が得られない人もいるとヴェルマ医師は述べています。

また、小さな血管の内壁が適切に拡張したり収縮したりして血液を移動させることができないという問題を抱えている人もいると彼女は付け加えました。

それがカミレーリさんの症状の一部を説明するのに役立つことが期待され、ヴェルマ医師は血管を拡張する心臓薬や、闘争・逃走反応を弱める心臓薬を処方しました。

ヒューズ氏は、新型コロナウイルス後遺症患者の治療に携わる理学療法士で、トレッドミルのテストでカミレーリさんの心拍数の異常な上昇が明らかになった後、慎重なリハビリ計画を立てました。

「ヴェルマ医師の薬を飲んでいなかったら、さらに状況は悪化していたでしょう。」

とヒューズ氏は言い、横になって心拍数を監視しながらカミッレーリさんに行う運動療法を示しました。

その闘争・逃走反応を正常化するために、「ボディシステムを再配線する必要があります」。

カミッレーリさんは、ヴェルマ医師が彼の反応に基づいて処方を調合したところ、いくらかの改善に気づいたと述ました。

その後、春に二度目の新型コロナウイルス感染症に罹患し、さらに健康上の問題があったため引退を余儀なくされました。
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新型コロナウイルス感染症後の心臓リスクはどのくらいですか?

それを知るために、アル・アリー氏は退役軍人局の大規模なデータベースから医療記録を分析しました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック初期に助かった人は、感染していない人に比べ、1年後まで異常な心拍、血栓、胸痛や動悸、さらには心臓発作や脳卒中を経験する可能性が高かったのです。その中には心臓病の兆候のない中年者もいました。

 

これらの調査結果に基づいて、アル・アリー氏は、100 人中 4 人が、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) から回復した後の 1 年間に、何らかの心臓関連の症状の治療が必要になると推定しました。

一人当たり、それは小さなリスクです。

しかし同氏は、パンデミックの規模が非常に大きいため、少なくとも何らかの心血管症状を抱えたままの人が数百万人に上ることを意味していると述べました。

再感染では依然として問題を引き起こす可能性があるものの、アル・アリー氏は現在、ワクチン接種と軽度のコロナウイルス株のおかげで全体的なリスクが低下したのかどうかについて研究しています。

最近の研究では、これらの心臓への後遺症をより深く理解し、対処する必要があることが確認されています。

米国の大規模な保険データベースの今春の分析では、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者は、新型コロナウイルス感染症を避けてきた同様の患者に比べ、感染後1年間に血栓、心拍異常、脳卒中などの心血管疾患の治療を受ける可能性が約2倍であることが判明しました。

感染後の心臓損傷との関連性はそれほど驚くべきものではないとヴェルマ博士は指摘します。

彼女は、特に抗生物質が一般的になる前に、未治療の連鎖球菌性咽頭炎に対する炎症反応であり、心臓の弁に傷を残すリウマチ熱について指摘しました。

「これが次のリウマチ性心疾患になるのでしょうか?私たちにはわかりません」と彼女は言います。

しかし、アル・アリー氏は、シンプルな教訓があると言います。

つまり、高コレステロールや血圧、管理不良の糖尿病や喫煙など、他の心臓リスクを無視しても、新型コロナウイルス感染症の感染歴を変えることはできないということです。 そして、それを変えるのは今なのです。
「これらは私たちにできることです。そして、それらは2019年よりも今の方が重要だと思います。」と彼は述べました。



【以下のリンクより引用】

COVID-19 took a toll on heart health and doctors are still grappling with how to help

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