婦人科系疾患では電話による相談受診が便利で効果的

患者のリピーター率は77％で電話による相談受診が行われいますが、それは、更年期障害、不妊治療、子宮内膜症などの継続受診で有用であるようです。

2021年7月7日（ヘルスディニュース）-　5月25日に産婦人科の国際ジャーナルであるBJOGのオンラインで公開された研究によると、電話による相談または受診（TC）を受けている婦人科外来患者は、ほとんどの場合、利便性や有効性といった、肯定的な項目において、自分の経験を「良い」または「非常に良い」と説明しています。

英国シェフィールド大学のザルニガー・カーン博士と同僚らは、婦人科系の問題でTCを受けた患者の見解について調査を行いました。

2020年5月と6月にTCを受けた合計504人の患者が、3つの検証済みのツールを組み合わせた質問に回答しました。

研究者は、National Health Service Friends and FamilyTest（国民保健サービスの友人と家族についてのテスト）に基づいた調査では、回答者の89％が、自分の経験を「非常に良い」または「良い」と述べていることを発見しました。

回答が得られた肯定的な項目は、利便性、有効性、そして、（訪問受診と）同等のケアでした。

TCの後の患者支援指数スコアでは、ほとんどの患者が自分の症状や状態をよりよく理解し、対処できると感じたことを示しました。

患者の77％はTCの繰り返しを「強く同意」または「ほぼ同意」しました。

全体的には、患者の21％は入退院し、71％がフォローアップ受診を必要としていました。

TCの最大のメリットは、更年期障害、周産期、または不妊治療、子宮内膜症のフォローアップ訪問のある患者において見られましたが、 TCは、婦人科系腫瘍のある患者では最も受け入れられないと考えられました。

「TCの人気が高まるにつれ、医療専門家が高水準のケアを維持するためにTCを実施する最善の方法を認識することが重要です。」

と著者は記しています。

【以下のリンクより引用】

Telephone Consults Convenient, Effective for Gynecological Care

Healthday