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妊娠してもCOVID-19のリスクは増加しない

医師はコロナウイルスと妊婦及び新生児への潜在的なリスクについて懸念してきましたが、土曜日にJAMA医学誌で発表された新しい記事によると、現状重症疾患のリスク上昇は見られないようです。

記事の共同著者によると、依然としてデータは限られており、妊娠を予定している女性はかかりつけ医師に妊娠を延期すべきかどうか確認した方が良いと記述しています。

「限られたデータに基づくと、妊娠を遅らせることを推奨する上で、説得力のある理由は存在しないようです。」と、フロリダ大学とジョージア州のエモリー大学の小児科医である著者は述べています。

「妊娠中の女性への推奨事項として重要なのは、衛生対策とソーシャルディスタンスによってSARS-CoV-2感染を予防することです。」と、彼らは記載しています。

研究者は、米国で妊娠中の女性とCOVID-19に関するデータの分析を始めています。
ニューヨーク市のデータによると、COVID-19に感染した妊婦と、症状が重症化した感染者の割合は、妊娠していない女性の割合と類似していたといいます。

彼らはまた、出生後にCOVID-19検査を受けた新生児のほとんど、陰性結果であったと記述しています。
しかし、一部の新生児は陽性反応を示しており、研究者らは、感染が出産前、出産中、出産後のどの時点で発生したかを調査しています。

「母乳の利点を踏まえると、可能な限り、母体のCOVID-19感染有無にかかわらず、乳児には母乳を与える必要があります。」と著者らは書いています。
病院では、分娩スタッフが感染リスクを減少させるため、患者がコロナウイルスに感染しているものの無症状である可能性を想定し、入院中の患者に対して検査を実施しています。
加えて、妊婦はマスクを着用し、個室病室で生活しています。

パンデミックが続く間、引き続き追加のデータが公表される予定であると共著者は記述しており、医師と妊娠中の女性は、専門医療機関およびCDCが発表する最新情報に従う必要があります。

「COVID-19に関する情報は急速に変化しています。」と、研究者らは書いています。
「新しいデータが公表された場合、推奨事項が変更される可能性があります。」

出典 2020年6月7日更新 Web MD『Being Pregnant Doesn’t Increase COVID-19 Risk』(2020年6月10日に利用)
https://www.webmd.com/lung/news/20200608/being-pregnant-doesnt-increase-covid--19-risk