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JapanRx / 外傷性脳損傷で認知症のリスク上昇

外傷性脳損傷で認知症のリスク上昇

軍隊に従事することは多くの危険が伴いますが退役後も様々なリスクが続くことがあります。 ジャーナル誌Neurologyに掲載された最近の研究では外傷性脳損傷と 認知症発症リスクの間に何らかの関係があると発表されました。 認知症は脳卒中の国立研究所によって定義されたもので 、脳に影響を与える多くの障害によって引き起こされる症状、神経疾患をいいます。認知症を持つ人々は知的機能と認知機能が損なわれ、行動や性格の変化が起こります。 認知症は米国の主要な健康問題であり、認知症の一種であるアルツハイマー病はもっともよく発症しています。米国では死因第6位になっており65歳以上では主要死因第5位となっています。 研究で平均年齢68歳で188784人の退役軍人に追跡調査を行い、すべての参加者は認知症を患っておらず少なくとも1回退役軍人局(VA)医療施設に通ったことがありました。 外傷性脳損傷は頭を強く打ったとき、物が頭蓋骨を貫通して脳に達したときなどに起こります。 症状は幅広く、頭痛や吐き気などから始まり深刻な場合には脳障害や死にいたる場合もあります。 現時点ではイラクやアフガニスタンなどでの戦闘で爆風による損傷で外傷性脳損傷が起こっているとされています。188784人の退役軍人が調査され1229人が外傷性脳損傷と診断されました。 調査期間中に16%の退役軍人が外傷性脳損傷を発症しました。症状の出なかった18225人と比較され、10%が認知症を発症しました。 アルコール依存症、うつ病、糖尿病や高血圧などの 認知症のリスクを高めると考えられている要素も考慮され 外傷性脳損傷を持っている退役軍人は、外傷性脳損傷がない人より60%以上認知症を発症する可能性が高いことが分かりました。 また外傷性脳損傷のある人は外傷性脳損傷が無い人より2年早く認知症を発症していました。 それぞれの認知症発症の平均年齢は80.7歳と78.5歳でした。 さらに外傷性脳損傷を持っている人で認知症を発症していなかった場合には平均で2.3年早く死亡することが分かりました。 米国神経学会(AAN)のメンバーは、研究から以下の結論を描きました。 「これらの研究結果で外傷性脳損傷を持ったいた場合には退役後の生活で認知症のリスクが増大すること が結論付けられます。これらは軍人だけでなく一般市民にも同じようなことが言えるかと考えられます。」 外傷性脳損傷の既往歴と認知症の関係があるのならば、多くの人に理解してもらう必要があります。 軍の従事者はリスクが高いことは変わりませんが外傷性脳損傷の半分はバイクの事故によるものです。 またスポーツや仕事などの事故でも発生しています。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/278750.php