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夏の極端な暑さの中で、糖尿病を管理する方法

多くの人が季節の変化や気温の上昇を待ち望んでいます。
しかし、糖尿病を患っている人は、夏の暑さには特に敏感になります。

極端な暑さは、血糖コントロールに影響を与える可能性があります。インスリンを使用しないと血糖値を効果的に管理できない人は、夏の数か月間にリスクが高まる可能性があります。
多くの場合、血糖コントロールの悪化が主な懸念事項であり、活動のレベルによっては、低血糖の発症も懸念される場合があります。

糖尿病が原因で汗腺への神経が損傷する合併症を患っている場合、適切に発汗できないことがあります。
これは屋外の気温が上昇するにつれて深刻になり、熱中症や熱射病につながる可能性があります。

内分泌科医のマルワン・ハマティ医師によると、極端な気温は薬物や検査機器にも損傷を与える可能性があるといいます。
「私はいつも患者に対し、冬と夏の間は自分自身と身の回りのものを保護するための予防策を取るよう呼びかけています。」

ハマティ医師は、夏を満喫するまえに、自身の血糖コントロールをきちんと把握することが重要だと述べています。
「米国糖尿病協会の推奨によると、気候や気温にかかわらず、血糖値が250mg/dlをほぼ超えている場合は、激しい身体活動を行う前に、血糖コントロールを改善することが推奨されています。」と、ハマティ医師は言います。


<暑さが体に与える影響>

ハマティ医師は、夏の猛暑が血糖値に影響を与えると言います。
厚さによって受ける影響は、あなたが食べた物や、水分補給が十分にできているかどうか、従事する活動れべるによって異なります。

暑さと活動によってたくさん汗をかくと、脱水症状を起こし、血糖値が上昇することがあります。
「脱水症状になると、血糖値が上昇します。これは頻尿につながる可能性があり、その後さらなる脱水を引き起こし、血糖値がさらに上昇します。一種の悪循環です。」と、彼は話します。

治療にインスリンが含まれている場合、事態はさらに悪化する可能性があります。
「脱水により皮膚への血液供給が減少するため、注入したインスリンを吸収する体の能力が低下します。」と、彼は言います。


<暑さが薬に与える影響>

大半の種類のインスリンは、華氏93〜95度(摂氏約33~35度)までの温度に耐えることができます。
服用する薬をこれよりも高い気温にさらすと、薬はすぐに分解されてしまいます。
暑さの中インスリンを携帯する場合は、意識して注意しましょう。

インスリンやグルカゴンを冷蔵庫で保管することは問題ありませんが、高温(および氷点下)にさらされると薬物が劣化し、効果が失われ、使用できなくなります。
高温は、その他の薬や糖尿病管理器具にも悪影響を与える可能性があります。
天候がテストストリップや監視装置などに与える影響も、忘れてはいけません。
水銀が上昇し始めると、こうした器具の有効性が変化する可能性があります。


<インスリン投与量を調整する>

身体活動を行うと、通常血糖値が低下し、インスリンの必要性が低下します。
突然運動を行うと、低血糖のリスクが高まります。

したがって、極端な暑さの中で活動する場合は、低血糖と高血糖両方のリスクが高まることに注意してください。
ハマティ医師は、これはすなわち運動する前に特別な注意を払い、血糖値を監視する必要があるということだと述べています。

「インスリン調整は大幅に変動する可能性があるため、私は患者に対し、体が冷えないように注意し、身体活動を始める前にインスリン投与量を調整することを推奨しています。」と、ハマティ医師は言います。

彼はまた、日々の習慣に身体活動を追加する前に、気温に関係なく医師の意見を求めることを提案しています。

出典 2020年7月21日更新 health essentials『How to Manage Your Diabetes in Extreme Summer Heat』 (2020年7月23日に利用)一部抜粋
https://health.clevelandclinic.org/how-to-manage-your-diabetes-in-extreme-summer-heat/