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医師は癌患者に心臓のリハビリを推奨

 癌患者や癌の生存者は心臓病のリスクが高いことが多いため、心臓病と癌の専門医は患者が癌治療を受ける際に
心臓腫瘍学的なリハビリを検討すべきだと米国心臓協会(AHA)は声明を出してます。

「がん治療を受けている患者をどのように保護しますか。がんの治癒に焦点を当てているため、
一人の人間を癌から保護する方法についても考える必要があります。」
ヒューストンにあるテキサス大学のスーザン・ギルクリスト博士は言います。

声明の主執筆者であり、AHAのエクササイズ、心臓リハビリテーションおよび二次予防委員会の委員長でもあるギルクリスト博士は、
電話インタビューで次のように述べています。
「心臓リハビリテーションは、運動プログラムに患者を体系的に参加させ、管理されていない血圧や鬱病など、
対処する必要があるその他の要因を調べる方法の1つです。」  

ギルクリスト博士と博士のグループは、乳がん、前立腺がん、および大腸がん患者の心血管リスクの増加についての研究が昨年中に発表されたのを受け、
この声明文を出しました。

彼らは心臓病学、腫瘍学、癌のリハビリテーション、プライマリケア、運動科学の専門家を集めて、最新の研究と次に何をすべきかについて話し合いました。
癌の生存率が向上するにつれて、米国では1,700万人を超える癌の生存者がおり、彼らにおいて、心臓病のリスクが以前の2倍または3倍に、
高血圧および糖尿病のリスクが2倍から18倍に増加しています。

リスクが高いのは、通常の老化に加え、放射線療法、化学療法、標的療法、また体重の増加などの癌に関連する影響の両方が原因である可能性があります。

著者らは、心臓腫瘍学的リハビリテーションの下で、医師は心臓病のリスクが高い患者、特に高用量での心臓毒性のある化学療法、
または放射線療法を行った患者を特定すると述べています。 
それから、彼らは運動、栄養カウンセリング、体重管理、血圧、コレステロール、糖尿病、そして喫煙を含む、
心臓リハビリテーションへのマルチレベルのアプローチを実行する予定です。
さらに、彼らは、うつ病、不安症、社会的孤立、配偶者のストレス、性的機能不全および薬物乱用に関連した、
心理社会的な管理も推奨しています。
重要なこととして、リハビリテーションプログラムのスケジュール、頻度および種類を個別化するべきであると書いています。  

「これについて私が好ましいと思うのは、小さな地域社会でも心臓リハビリテーションプログラムを実施しているため、
心臓腫瘍学リハビリが施設間で幅広く行われる可能性があるということです。」
とギルクリスト博士は述べています。 
「今度はがん患者にそれを活用しましょう。」

数多くの無作為化臨床試験が異なるタイプの癌患者の心肺機能への運動の有効性を調べ、
癌治療によって引き起こされる心臓の健康状態の低下を運動で補うことができることが一般的にわかっていると著者らは述べています。

他の研究では、癌患者のための運動トレーニングの実現の可能性について調査し、週に1回の有酸素運動とレジスタンス運動でさえも、
疲労回復、心臓の健康、筋力向上および生活の質の向上を助けることを見出しています。

しかしながら、癌患者にこの治療を提供するための償還プログラムは、現在、存在しないと研究グループは書いています。
彼らは科学的声明が、自己負担、民間保険、一括払いや政府による支払補助を含む、
治療費の償還プログラムへの道を開く意味での第一歩であると付け加えます。

一方で、心臓専門医および腫瘍専門医は、心臓腫瘍学のリハビリテーションに関するガイドライン、方針、
およびベストプラクティスについてさらに調査を行う必要があります。

「癌治療の進歩と高齢化は、これまで以上に多くの人々が癌から生還していることを意味しますが、
彼らは今、心血管疾患のリスクと死亡率の増加という問題に直面しています。」
と、アメリカ癌学会のキャサリン・アルファノ氏は述べ、この科学的声明を支持しました。 

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.reuters.com/article/us-health-cancer-cardio/heart-doctors-recommend-cardiac-rehab-for-ca...