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医師は安全な乳児の睡眠習慣について親に伝える必要がある

(ロイターヘルス)- 親が乳児の夜間の怪我や死亡の可能性を最小限に抑えるため、医師は何をすべきか、何を避けるべきかを明確に伝えると、  親は安全な乳児の睡眠習慣に従う可能性が高いと米国の研究は示唆しています。

 

研究者は、34,000人を超える母親の回答を調査し、乳児を仰向けに寝かせる、乳児を柵がついたベビーベッド、または他の安全な場所で寝かせる、ベットは共有せず、寝室のみを共有する。また、柔らかいものやゆったりとした寝具を、眠っている乳児から遠ざけるなどの4つの基本的な実践を    どのくらいの頻度で行ったかについて調査しました。

全体では、母親の78%が乳児を仰向けに寝かせていました。しかしベッドを共有せずに部屋を共有していたのは57%程度、乳児にぬいぐるみ、枕、 その他の柔らかい寝具を与えないようにしていた母親は、わずか42%でした。そしてベビーベッド、またはその他の安全な睡眠用具を使用していた  のは32%にとどまりました。

しかし、母親が医師から安全な睡眠習慣を教えられると、母親は赤ちゃんを最も安全な方法で寝かせる可能性が12%〜28%高いと研究者はPediatrics誌で報告しています。

 

「乳児をうつぶせで寝かせることは、睡眠関連死亡で最もよく知られているリスク要因ですが、横向きに寝かせる、毛布、枕、または他の柔らかい寝具と一緒に寝かせる、大人用のベッドやソファーのような共有スペースで寝かせるなど親が気をつけなければならない、他の睡眠に関連したリスクがあります。」

と、研究の主執筆者であり、メリーランド州ロックビルにある健康資源およびサービス局(Health Resources and Services Administration)の科学者  であるアシュリー・ヒライ博士は述べました。

「乳児が寝るために、最も安全なのは、あおむけの姿勢でベビーベッド、バシネット、または柵付きベビーベット、などのしっかりした寝床、柔らかい寝具(毛布、枕、バンパーパッド)は使用せず、世話をする大人と同じ部屋で寝かせるという事です。」

とヒライ博士は述べました。

 

医師が窒息の危険をもたらす可能性のある、毛布やその他の柔らかい寝具やおもちゃを周りに置かず、乳児を仰向けに寝かせるよう両親に     促してきたため、ここ数十年で乳幼児突然死症候群(SIDS)はあまり一般的ではなくなりました。

しかし、米国小児科学会(AAP)によると、これは依然として、乳児死亡の主な原因となっています。

 

この研究では、年齢、人種、収入、教育レベルなどの人口統計学的要因が、医師と安全な睡眠習慣について話した母親の割合の約5%〜10%の変動を説明するようでした。

しかし、人口統計では、母親がどの程度の頻度でアドバイスに従ったかについて、より多くの変動(約10%〜20%)があったと説明しました。

調査の質問は、安全でない乳児の睡眠につながる日常的な習慣と、偶発的な安全でない慣行を区別しませんでした。

「家族がこれらの推奨事項のいくつかを他の理由よりも順守している理由はわかりません。」

と、マイケル・グッドスタイン博士は述べました。

「私たちは「仰向けで寝る」ことを最も長く推進しており、「仰向けで寝るback to sleep」キャンペーンは乳児の命を救うことで非常に成功しているため、一般的に行われている慣行の一つだと思います。」

と、研究には関与しなかったグッドスタイン博士は述べました。

 

ニュージャージー州カムデンにあるローワン大学クーパー医科大学のロリ・フェルドマン・ウィンター博士は、知識のギャップには文化的または世代的なものもあると述べています。

「若い母親やおばあちゃん世代の、「仰向けで寝るback to sleep」キャンペーンを良く知らずに赤ちゃんの世話をする人は、SIDSを防ぐために、赤ちゃんをあお向け寝かせることの重要性を知りません。」

 

【以下のリンクより引用】

Doctors still need to tell parents about safe infant sleep practices

Reuters