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JapanRx / 医師がリポ蛋白(a)の血液検査を行う理由

医師がリポ蛋白(a)の血液検査を行う理由

Q:
リポ蛋白(a)とは何ですか、またなぜ重要なのでしょうか?

A:
これは低比重リポ蛋白(LDL)もしくは「悪玉コレステロール」として良く知られ、心疾患の主要な原因となっています。
しかし、心臓リスクに大きな影響をおよぼすものの、あまり知られていない別の種類のコレステロールも存在します。

研究では、血中のリポ蛋白(a)もしくはLp(a)と呼ばれるタンパク質値が高いと、同様に心疾患の、また程度は低いものの脳卒中の危険因子となることが示されています。

アメリカでは5人に1人のリポ蛋白(a)値が、リスクを生じるレベルにあると推定されています。
しかしやっかいなのは、リポ蛋白(a)値はほとんどの人が定期的な測定を行わないということです。
そして、LDLコレステロール値が健康な範囲にある人であっても、リポ蛋白(a)値が高くなることがあります。
リポ蛋白(a)値が異常に高いまま生活している人が、非常にたくさんいるのです。

私たちは、リポ蛋白(a)は、若く健康に見え、LDLコレステロール値が高くない人の心臓発作リスク上昇の要因となっている可能性があるのではないかと疑っています。

もう一つやっかいなのは、リポ蛋白(a)値の大部分は遺伝的なものであり、食事や運動で変化することはほとんどないということです。
その上、現状FDA認証を受けた、リポ蛋白(a)を低下させる薬は存在しません。
しかし、潜在的な遺伝子抑制治療の開発や試験が進められています。

現状、リポ蛋白(a)は心疾患リスクの全体的な分析の一部としては利用できるかもしれません。
しかし、
高LDLコレステロールやBMI、血圧などのその他危険因子への対処に集中することで、こうしたリスクの低下に役立ちます。

出典: 2019年12月11日更新 Health essentials『Why Would My Doctor Order a Lipoprotein(a) Blood Test?』(2019年12月12日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/why-would-my-doctor-order-a-lipoproteina-blood-test/