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下痢のお薬イモジウムは癖になる

オキシコンチン(Oxycontin)およびビコジン(Vicodin)などのオピオイド鎮痛剤の代わりに、下痢薬の「イモジウム(Imodium)」中毒が増えていると研究者らは述べています。

研究者らは、イモジウムの主要な成分であるロペラミドの乱用は、米国においてますます問題となっていると述べています。
研究者のウィリアム・エグレストン博士は、
「オピオイドの禁断症状や陶酔のいずれかの自己治療法を探している人々に、ロペラミドの過剰投与がみられ、時折、致命的な結果になっています。」と語りました。

「ロペラミドは、治療用量では安全ですが、高用量での使用は極めて危険です。」とエグレストン博士は救急医療年表のニュースリリースで述べています。
彼のチームは2月29日のオンライン版で、2人の患者を例にとり症例報告を発表しました。 2人はそれぞれロペラミドを大量に摂取していました。
過剰投与のための緊急治療を受けたものの、どちらの患者も死亡しました。

専門家によると、この2つのケースは、より危険な傾向を示しています。

報告書によると、2010年から2011年の間に、ロペラミド経口薬の乱用に関するウェブフォーラムの投稿数が10倍に増加しました。

議論された投稿のほとんど(70%)は、不快なオピオイド離脱を自己治療するために薬物を使用し、25%はロペラミドの使用を重視していました。

これらのすべては悲劇的な結果をもたらす可能性があります。
研究者らによると、2011年から2014年の間に、米国全土の毒物管理センターへロペラミドの乱用、もしくは乱用関連での問いあわせは71%も上がりました。

シラキュースのアップステートニューヨークポイズンセンターで働くエグレストン氏は、次のように述べました。
「ロペラミドの手軽さ、低価格、店頭購入の合法性、社会的な悪意の欠如はすべて、乱用の可能性につながっています。」

彼は、規制当局と法執行機関がオピオイド鎮痛剤処方薬へのアクセスを強化するにつれて、こういった中毒者が「代替薬物を求めている」と述べました。
薬物中毒専門家のスコット・クラカワー博士は、この傾向はあまり驚くべきことではないと語りました。
「ロペラミドは『オピオイド剤』であり、脳の受容体を結合させ、同様の陶酔感や高血圧を引き起こします。」
とニューヨーク州のグレンオークスにあるノースウェル・ヘルスの医師でもあるクラカワー博士は説明します。

しかし、高血圧を引き起こすほどの量は莫大であり、1日にイモジウム50〜300錠を摂取しなければなりません。
エグレストン氏は、医師や医療従事者が危険を認識する必要があると考えています。

「これは、処方箋なしで販売されたものを含むすべての薬が、指示通りに使用されないと危険な薬物になる可能性があることを再度、私達に思い起こさせるものです。」と彼は述べました。

(記事元)https://consumer.healthday.com/mental-health-information-25/addiction-news-6/addicts-using-anti-diar...